教育熱心はどこまで?
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不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
2021.04.27
読者からお悩みを募集し、子育て、教育、健康など各分野の専門家にご回答いただく人生相談コーナー。今回はフリーアナウンサーの吉田明世さんが、子育てのお悩みに答えます。
まさに、我が家でも同じ現象が起きています!
食事中に集中力が途切れてしまい、フラフラと立ち上がってはおもちゃで遊んで、また椅子に座ってご飯を食べる、というのを繰り返してしまうんですよね。
その度にピリピリしながら注意していて、親にとっても子どもにとっても、せっかくのご飯が憂鬱な時間になってしまっていたなぁと思います。
相談者さんと同じく、保育園の給食の時間は、そのようなことはなく、ちゃんと着席してご飯を完食しているとのこと。
「子どもって、不思議だなぁ。なんで保育園ではできるのに、家では同じようにしないのだろう?」と考えた時に、ふと思ったのです。"果たして、自分もできているのだろうか?"と。
よくよく思い返してみれば、私だって外でご飯を食べるときは、周りを意識して失礼のないよう、恥ずかしくないように食事をしますが、家に帰れば気が緩み、キッチンでつまみ食いをしちゃったり、子どもが見ていない時にソファーでポテチを食べたり、なんてことは日常茶飯事。(私だけでしょうか!?)
外でも家の中でも完璧に!というのが難しいのは子どもだけではないことに気づいたのです。
「長い目で見てあげてくださいね。」という保育園の先生の優しい言葉にも励まされ、それからは、ゆったりとした気持ちで構えられるようになりました。
とは言っても、家が安心できる場所であることと、マナーが守れないというのはまた別の話。最低限のマナーは守ってほしいですし、いったいいつになったらできるの?と不安にもなってしまいますよね。
そんなときは、注意するタイミングを、少し工夫してみてはいかがでしょうか。
ご飯そっちのけで子どもが遊んでいるときにあれこれ注意しても、すでに子どもはおもちゃに夢中で、我々の言葉が耳に入っていないことがあります。
夜寝る前にお話をするときなど、改めて食事以外のシーンでしっかりと伝える機会をもってみると、話をきちんと聞いてくれるかもしれません。
「ご飯を食べるときは席に座る」「一度席を離れたら、ご飯はおしまい」「ご飯をしっかり食べないとおやつはなし」など、ご飯を食べるときのルールを一緒に話し合ったり、時間があるときは、白い紙を用意して、鉛筆やクレヨンなどで一緒に決めたルールを書き出してみる、なんていうのもおすすめです。
根気よく伝え続ければ、いつかはきっと、ちゃんとご飯を食べてくれるようになるはず。みんなで食べることで食事中の会話を楽しんだり、旬の食材を取り入れて食育に繋げたり、"ご飯の時間はおもちゃで遊ぶのとは違った楽しさ、魅力がある"ということに気づいてもらえたらいいなぁと思います。
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子どもが食事中、食べ終わる前にフラフラしてしまい困っています。保育園ではそのようなことはないようなので、家で甘えているだけだと思っていますが、最低限のマナーは守ってほしいです。
伝え方がよくないのか、なかなか治らないので「食べないならもうご飯はおしまい!」と言っていますが、先に好きなものだけ食べてフラフラ……食べてほしいし、座ってほしい。どう伝えたらよいでしょう。