こうしてNBA史上最高のシューターは爆誕した…急速に成長できる人に共通する"資質"の正体
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人の成長を促す方法は何か。ペンシルベニア大学ウォートン校教授で組織心理学者のアダム・グラントさんは「高校時代には過小評価されていたステフィン・カリーがNBA史上最高のシューターと言われるまでに成長した背景には、彼の強い意志力と、反復練習に楽しく取り組めたことがある」という――。 ※本稿は、アダム・グラント(著)、楠木建(監訳)『HIDDEN POTENTIAL 可能性の科学――あなたの限界は、まだ先にある』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
過小評価されていたNBA史上最高のシューターの資質
ステフィン・カリーは、NBA史上最高のシューターとして名高い。マイケル・ジョーダンがスラムダンクでそうだったように、カリーはスリーポイントシュートによって、試合をあたかも射撃コンテストのごとく変貌させ、バスケットボール界に革命をもたらした。
スリーポイントシュートの通算成功数における過去の記録保持者二人は、それぞれの記録を樹立するまでに少なくとも1300試合を要したが、カリーはわずか789試合で彼らの記録を塗り替えてしまった。
父親もNBA選手だったにもかかわらず、カリーはバスケットボールの名門大学から奨学金をもらうことができなかった。高校卒業時、彼はひどく過小評価されていたのである。
リクルーターからの評価も星5つのうち、わずか3つである。高校最終学年を迎える前の夏、デイビッドソン大学のコーチがカリーのプレイを見にきた。
「ボールを観客席に放り込んだり、パスされたボールを受けそこなったりと、それはひどいものだった。ドリブルを自分の足に当ててしまうし、シュートも外した」と、そのコーチは当時を振り返る。
「だが、彼はゲーム中に一度たりとも審判を非難したり、チームメイトをなじったりしなかった。常にベンチからチームを鼓舞し、決して臆するそぶりも見せなかった。それが私の脳裏に焼きついたんだ」





























