トヨタからテスラに乗り換えただけなのに…組織心理学的に正しい「人生がガラリと好転する」超簡単な方法
「心が体を動かす」は間違っている
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自信をつけるにはどうすればよいか。組織心理学者のベンジャミン・ハーディさんは「自分の心理状態は特定の行動を活用することで意図的に変えることができる。自信を持つ近道は環境を変えることだ」という――。(第1回)
他人から見た「あなた」の印象を決定づける要素
心理学者たちは長い間、心と体には一方通行の関係しかないと考えていた。「心が向かうところに体がついていく」と考えていたのだ。
しかし最近の研究により、その関係は双方向のものだということがわかってきた。そう、心が体に影響を与えられるのと同じように、体もまた心に影響を与えられるし、指示することもできるのだ。
心理学者ダン・アリエリーの研究を考えてみよう。
アリエリーは著書『ずる――噓とごまかしの行動経済学』(早川書房)の中で、「自己シグナリング」というコンセプトについて説明している。
私たち人間は、「自分が思っているほど自分をよくわかっていない」という概念だ。
実際に私たちは、自分や自分の性格を、他の人が私たちを判断するのと同じように判断する。
つまりアリエリーがいうところの、「自分が何者か、どんな人物かは、自分の行動から推測するしかない」のだ。
あなたの人となりが、あなたの行動を決めているのではない。
それどころか、あなたの行動があなたの人となりを決めているのだ。あなたはある行動を取ると、その行動をもとに、自分自身を判断する。
つまり、単に行動を変えることで、自分のアイデンティティをすばやく変えることができる。





























