家計簿アプリに課金するだけではお金は貯まらない…「無意識のムダ遣い」をあぶりだす“アナログ家計簿”5選
お金が貯まる人は「支出のクセ」を知っている
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家計簿アプリを入れても、お金が貯まらないのはなぜか。消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんは「支出を記録するだけではお金は貯まらない。課金が無駄になるだけだ。お金が貯まる人は、“自分のムダ遣いのパターン”を知っている。5つの家計簿術があるので、自分に合った方法を一つ試してほしい」という――。
「家計簿をつけても貯まらない」のはなぜか
「お金を貯めたいなら家計簿をつけるべき」が常識とされている。収入の範囲で支出を収めるためには、お金の流れを知ることが大事だからだ。が、つけさえすればすべて解決かと言えば、そう簡単にはいかない。
そもそも家計簿は支出の記録であり、つけただけでは「こんなにお金を使ってしまったのか」と、もやもやした後悔を味わうだけだ。本来の家計改善は、記録した内容を振り返り、そこからムダな支出を見つけ出すことで節約につなげる――というのが望ましいのだが、そもそもどうやってムダを見つければいいのか。
そこに行きつく前に挫折して、家計簿自体を放り出してしまう人も少なくないのだ。
でも、諦めるのはまだ早い。家計簿が続かない人にこそ勧めたい、5つのつけ方を紹介しよう。次のうちから、自分に合ったものを選んで試してみてほしい。ひと月つければ、きっと有意義な気づきがあるはずだ。
通っている店が「ムダの温床」だった
①店名家計簿
通常の家計簿は買ったモノを記録するが、そうではなく、まず買った店を記録する。何を買ったかの明細は不要だ。すると、自分がどんな店によく通い、そこでいくら使っているのかという消費行動が見えてくるだろう。
やり方は単純だ。まず財布からレシートを出して、店名ごとに分けてみる。そのうちのレシート枚数が多い、つまり利用回数が多い店だけ記録する。書くのは店名と合計額だけでいい。すると、毎日のようにコンビニやカフェに行っているとか、100円ショップに立ち寄る回数が多いとか、自分の行動スタイルに気づくだろう。
さらに、コンビニではなんだかんだ毎日500円くらいは使っているとか、100均なのに一回につき1000円以上は買っているなどの買い物癖が見えてくるはずだ。これがひと月分もあれば、自分の行動がほぼトレースできる。





























