金利上昇で住宅ローンは「繰り上げ」が正しいのか…間違えると最悪の場合35年後に2000万円も差が出る返済方法
資金的にも気持ち的にも余裕のある返済戦略とは
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住宅ローンは繰り下げ返済すべきなのか。ファイナンシャルプランナーの横田健一さんは「5000万円を35年ローンで返済するという仮定で、『繰り上げ返済』と『投資をしながら返済』を調べたところ、35年後の資産残高に圧倒的な差が出た」という――。
住宅ローン返済は繰り下げすべきなのか
日銀が利上げに舵を切ったことによって住宅ローンの金利が少しずつ上昇し始めています。そんな中で、住宅ローンの繰り上げ返済はすべきなのでしょうか。
一般的に人生で最も大きな借金となる住宅ローンは、一刻も早く返済してしまいたいと考える人が多いかもしれません。手元資金に余裕ができたら積極的に繰り上げ返済していき、投資をするのは住宅ローンを完済してから……と考えるのが普通でしょう。
一方、手元資金に余裕ができても住宅ローンの繰り上げ返済は行わず、NISAなどを活用して積極的に投資していくという方法もあります。この場合、投資のリスクはあるものの、住宅ローンの借入金利よりも高い運用利回りを実現することができれば、より大きく資産を増やしていける可能性が高まります。
気持ちの面では少しでも早く住宅ローンを完済してしまった方が安心できるかもしれません。ただ、積極的に繰り上げ返済していくことは、長期投資の機会を失っているとも言えます。これらの2つの選択肢について、具体的にどのくらいの資産格差が生まれるのか確認していきます。





























