ヤクルト・村上○、巨人・岡本△、では阪神・佐藤輝は…最新データでわかったMLBで通用する選手、そうでない選手
それでもドジャース大谷翔平には遠く及ばない
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日本人打者でアメリカ、メジャーリーグに移籍して活躍できそうなのは誰か。ライターの広尾晃さんは「メジャーでは打者を評価する際、打球最高速度、ハードヒット率、バレル率といった数値を重視する。NPBによる最新のデータを用いて、日本人打者を調べると興味深い結果が出た」という――。
ヤクルト村上、巨人岡本はMLBで活躍できるのか
今オフに、ヤクルトの村上宗隆、巨人の岡本和真がMLBに挑戦すると言われている。また楽天の辰巳涼介も、MLB挑戦を球団に求めている。
このタイミングでNPB傘下の株式会社NPBエンタープライズ、コナミデジタルエンタテインメント、ソニーの3社が期間限定で「NPB+(プラス)」というアプリをテスト配信した。
このアプリでは、球場に設置された高精度カメラ「ホークアイ」の画像をもとに、投手の球速、回転数、タテヨコの変化、打者の打球速度、飛距離、スイングスピード、打球角度などが瞬時に表示される。
「NPB+」はMLBの「スタットキャスト」を手本にしていると思われるが、これによってNPBの投手、打者のさらに詳細なデータをMLBと比較できるようになった。
とりわけ打者は、NPBではこれまでほとんど公表されていなかったMLBで重視される指標が「NPB+」で一挙に出している。画期的なことだと言える。
スタットキャストの打撃部門のデータは「フライボール革命」の考え方に基づいている。
フライボール革命とは、データ野球の進展とともに明らかになった「最低でも打球速度が158km/h以上で、打球角度が26〜30度(バレルゾーン)に打球を打つことで、本塁打、長打になる確率が格段に上がる」というデータに基づいた打撃理論のこと。
早速、NPBに移籍する可能性がある打者と、大谷翔平などMLBの主要打者の比較を試みよう。

























