"Please"の連発はちょっと恥ずかしい…日本人にありがちな「激ダサ英語」が卒業できる単純な15単語

"Please"の連発はちょっと恥ずかしい…日本人にありがちな「激ダサ英語」が卒業できる単純な15単語

誰でも知っている「英話の型」を使おう

学校で3年以上も勉強したのに、なかなか英語が話せない。単語や文法の知識はあるはずなのに、会話になるとパッと言葉が出てこない。日本人からよく聞く悩みです。英語で仕事をするのなら本格的に学び直すのもいいけれど、海外旅行のためにそこまでやる人はいないでしょう。「今ある知識をうまく使って、もっと気軽に話せたら」と考えたことはありませんか。

じつは、皆さんは今の知識で十分に会話ができるはずです。私はこれまで1万人以上の日本人に英語を教えてきましたが、多くの人が実践で話せない理由は「しゃべり出しの型を知らない」からだと考えています。英語には英語らしい「言い出しフレーズ」の万能フレーズがあって、これを覚えれば会話のリズムが格段によくなります。

まずは「こう言えば、こう返ってくる」「こう言われたら、こうリアクションすればいい」というパターンを覚えてみましょう。それだけで、海外旅行の英会話はスムーズになるはずです。

また、日本人がやりがちなのが、日本語の直訳です。言いたいことをまず日本語で考え、それを英語に置き換える。それでも通じることは多いのですが、ネイティブにはつっけんどんに聞こえたり、心がこもっていないように感じられたりすることもあります。

さらに、直訳のせいで思ったより強い口調になってしまい、意図せず横柄な印象を与えることもある。あなたに他意はないとわかっていても、それがゆえにぎこちないやり取りになってしまうこともあります。こなれた言い回しを知るだけで、相手の反応は大きく変わるはずです。

たとえば、“Can I~?”と“Could you~?”という言い出しがあります。“Can I~?”は「~してもいいですか」と自分の行動の許可を求める表現。“Could you~?”は、「~してもらえますか」と相手に何かを頼むときのていねいな言い方です。

レストランで「ビールをもらえますか」と言うとき、“Can I have a beer?”のほうが“Give me a beer.”よりスマートに聞こえます。同じように、注文を確認するときも、“Could you check?(確かめてもらえますか?)”と言うとていねいな印象です。

また、日本人がつい多用するのが“Please?”のフレーズです。「おすすめのレストランを教えてください」と言いたいとき、つい“Please teach me~”と直訳しがちですが、“teach”は技能や知識を教えるときに使う言葉です。店の情報を尋ねるなら“Do you know any good restaurants around here?”と言いたいです。“Do you~?”という、疑問文の基本で十分に対応できるどころか、より自然に聞こえます。

もうひとつ、覚えておきたいのが“It's~”で始める表現です。“Nice to meet you.(はじめまして)”は誰でも知っている表現ですが、じつは“It's nice to meet you.”の省略形です。つまり、“It's~”を使って感情や感想を表現できるわけです。

たとえば、レストランで食事をしていてウェイターが「料理はいかがですか?」と声をかけてきたら、“Good”や“Delicious”より、“It's nice to try local dishes.(地元の料理を試せてうれしいです)”と言うほうが、よりフレンドリーな会話になるでしょう。

15個の簡単な動詞で英会話は成り立つ

次に肝になるのは動詞です。英語は「主語+動詞」が基本。動詞なしでは会話にならないからです。とはいえ、今から難しい動詞を覚える必要はありません。じつはネイティブもたった15の基本動詞で日常会話をこなしています。それは、“make” “have” “go” “get” “give” “take” “see” “come” “try” “work” “put” “help” “run” “play” “ask”の15個。どれも中学英語で習う簡単な動詞です。

たとえば“get”は「手に入れる」という意味にだけ使うのではありません。ネイティブは「わかりましたか」と聞くときに、“Do you understand?”ではなく“Do you get it?”と言うことが多いです。返事も“OK, I got it.”で問題ありません。つまり「理解する」という意味も“get”で表せるのです。

辞書をあたれば15の基本動詞にはそれぞれ複数の意味があります。それらを1つずつ覚えていくのは大変ですが、動詞の意味を形づくる「コアイメージ」をつかめば簡単です。

たとえば“make”は「つくる」だけでなく「何かを変化させる」「行動を促す」といった使い方もあります。「ゼロから何かを生み出す」のではなく「すでにあるものに手を加えて、形や状態を変える」というコアイメージを覚えましょう。

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これらの基本動詞と、先述した「言い出しフレーズ」を組み合わせると、じつに「英語らしい会話」になるから不思議です。旅行でありがちなシチュエーションで確認してみましょう。

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2025.05.08

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