銀座の鮨店は「3万円→7万円」に…物価高でも土地代でもない「べらぼうに高い店」が急増している本当の理由
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SNSで客に対する不満をぶちまけ、炎上する飲食店が増えている。グルメジャーナリストの東龍さんは「予約困難店が増え、売り手優位の風潮が強まったせいで、飲食店が客を軽視するようになっている。客と店が互いに敬意を払わなければ食文化は育たない」という――。
Threadsで客に文句を言う飲食店アカウント
Meta社が運営するSNS「Threads(スレッズ)」が、飲食店関係者の“毒”を吐く場所として盛り上がっている。Xほどユーザー数が多くないため、広くメディアに取り上げられるような炎上にはまだつながっていないが、Threads内で物議を醸すことはしょっちゅうだ。
そこで吐き出される“毒”の多くは、客への不満だ。
お酒が飲めない客やドリンクの注文が少ない客に対して「二度と来るな」と怒りを発したり、お通しのわずかな金額を嫌がる客に「家でご飯を食べていろ」とあしらったり、客グループの“下っ端”がお冷を人数分頼むことに対して「気を利かせたつもりかもしれないが、本当に仕事ができる人なら店員にも気を利かせられるはず」と文句を言ったりと、内容はさまざま。
なかには、飲食店経営者を名乗るアカウントが「自分は客に『ありがとうございます』は言わない」と投稿して、Threads内で話題になったケースもある。投稿者は「金をもらっているがその金額以上の価値のサービス、商品を提供しているので客より立場は上」「感謝されるのはこちら側」とも述べており、批判のリプライが殺到。ちょっとした炎上状態となった。