お食い初めの器を用意するとき。男の子と女の子の器の色の違いは?

器の並べ方や盛りつける料理の種類

お食い初めの器を用意するとき。男の子と女の子の器の色の違いは?

お食い初めに使用する器を用意しようと考えたとき、男の子用と女の子用の色の違いやどのようなものを選べばよいのかなどが気になることもあるかもしれません。今回は、お食い初めで使用する器の特徴や並べ方、正式な器や実用的な器、レンタル品など実際にママたちが使用した器について体験談を交えてご紹介します。

お食い初めに使う器を用意するとき

お食い初めとは、「一生食べ物に困らないように」という願いを込めて生後100日から120日目頃に行う赤ちゃんのお祝いの行事だそうです。お食い初めでは、お祝い用の器を使用することが一般的のようですが、最近では今後の使いやすさを考えて実用的な器を選ぶこともあるそうです。

伝統やしきたりを重視してお食い初めの器を用意する場合、男の子用と女の子用での色の違いなどが気になることもあるかもしれません。

そこで今回は、お食い初めで使用する器の特徴やお食い初め膳の並べ方、ママたちが実際に使用した器の種類についてご紹介します。

お食い初めで使用する器の特徴

お食い初めで使用する正式な器は、男の子用と女の子用で色が異なるようです。男の子と女の子それぞれのママたちに、用意した器の特徴を聞いてみました。


男の子の場合

男の子の赤ちゃんと家族
szefei/Shutterstock.com
30代ママ
30代ママ

息子のお食い初めのときに外側が黒色の器を選ぼうとしたのですが、男の子用と女の子用で器の色が異なることを母から教えてもらいました。男の子用は内側も外側も朱色のものが正式な器とされているようです。

お食い初めが始まった平安時代は、色によって位の識別がされていたため男の子用と女の子用で器の色の違いが生まれたようです。現代では正式には色の違いがあることは知っているものの、あまりこだわらずに長女のときに使った器を下に生まれた長男のときも使ったというママの声もありました。


女の子の場合

40代ママ
40代ママ

娘のお食い初めの準備をしていたとき、私自身のお食い初めに使用した器を母が持ってきてくれました。女の子用は、内側が朱色で外側が黒色の器が基本のようです。

女の子の場合は、内側が朱色で外側が黒色のものがお食い初めの正式な器とされているようです。しきたりにとらわれずにお食い初めを行う家庭もあるようですが、日本の古来から伝わる伝統を大切にしたい場合は、男女による色の違いを意識して器を選ぶとよさそうです。

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お食い初め膳の並べ方

用意したお食い初めの器の並べ方や、料理の盛りつけ方がわからないというママもいるかもしれません。器の配置の仕方やお食い初め膳の盛りつけ方についてご紹介します。


器の並べ方

お食い初め膳を並べるときは、親椀はお膳の左手前、汁椀はお膳の右手前に。平椀はお膳の左奥、つぼ椀はお膳の右奥で高坏はお膳の中央に並べるという決まりがあるようです。ママのなかからは基本を意識した上で、用意した器にあった並べ方をしたという声も聞かれました。

最近では昔からの習わしにとらわれずにお食い初めを行う家庭もあり、決まった並べ方通りでなければいけないということもないようです。


器に盛りつける料理

お食い初めの料理は、赤飯などのご飯ものは親椀に、お吸い物は汁椀に。煮物などの温かい料理は平椀に、酢の物やお刺身などの冷たい料理はつぼ椀、高杯には歯固めの石を盛りつけるという決まりがあるようです。

平椀とつぼ椀の区別がしにくいときは、温かい料理は平椀に冷たい料理はつぼ椀にと覚えておくとよいかもしれません。高級な食材を使用するよりも、海のものや山のもののバランスを意識したというママの声もありました。

実際に使用したお食い初めの器

お食い初めで使用する器は、家庭の都合や考え方によってそれぞれ違うようです。実際に、お食い初めで使用した器についてママたちに聞いてみました。


しきたりを重視した正式な器

漆塗りの器
optimarc/Shutterstock.com
40代ママ
40代ママ

我が家では、将来娘がママになったときに使ってもらえるように漆器を用意しました。両家の祖父母にも集まってもらいお食い初めを執り行いましたが、漆器から感じられる伝統的な雰囲気がとてもよかったです。

30代ママ
30代ママ

ママ友からお食い初めの器がレンタルできるという話を聞いて、本格的な漆塗りの器をレンタルしました。予算にあわず漆塗りの器を購入することはできませんでしたが、レンタルできたお陰で一生に一度の素敵なお食い初めになって嬉しかったです。

昔から伝わるしきたりに習い漆器や素焼きの正式な器を用意したママがいるようです。予算の関係で用意することが難しい場合は、器のレンタルサービスもあるようなので検討してみてもよいかもしれません。


普段でも使える実用的な器

30代ママ
30代ママ

息子が大きくなったら離乳食用としても使いたかったので、電子レンジに対応したプラスチック製の器を選びました。セットで揃えると見栄えがして、お食い初めの雰囲気にもあっていたと思います。

ママのなかには、お食い初め以外でも使いやすい実用的な器を用意したという声も聞かれました。実用的な器にも、天然素材ならではの温もり感がある木製や竹製の器や重厚感がある陶器などさまざまな種類があり、それぞれに特徴やよさがあるためママが大切にしたいポイントや雰囲気などで選ぶのもよいかもしれません。


ワンプレート

30代ママ
30代ママ

出産祝いでいただいた仕切りがついた一枚皿を使用しました。夫婦の両親も招待して行ったお食い初め当日は、料理の準備から片づけまで忙しかったので、最後の洗い物を少しでも減らすことができて助かったことを覚えています。

お食い初めの料理をワンプレートに盛りつけることで洗い物が少なくなるため、忙しい準備や片づけの時短につながるかもしれません。仕切りがない器を使用する場合は、平皿の上に小鉢や豆皿などを置き料理を盛りつけると華やかな見た目になったというママの声もありました。

家庭にあったお食い初めの器を選ぼう

お食い初めで家族が集まっている様子
Monkey Business Images/Shutterstock.com

お食い初めに使用する器は、男の子は内側と外側が朱色、女の子は内側が朱色で外側が黒色と性別によって違いがあるようです。器だけではなくお食い初め膳の並べ方や盛りつける料理の種類にも習わしがあるようですが、しきたりにこだわらず家庭にあったスタイルでお食い初めを行ったというママの声もありました。

地域や家庭の風習、ママやパパの考え方によってそれぞれ伝統的な漆器を購入する以外にレンタルする他、実用性を意識した器やワンプレートにしたママもいるようなので、家庭にあった器を用意できるとよいですね。

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