離乳食で豚肉となすを使うときのポイントと簡単レシピを紹介

離乳食で与えるあんかけとみそ炒めの作り方

離乳食で豚肉となすを使うときのポイントと簡単レシピを紹介

豚肉となすを離乳食に使うとき、どのようなポイントを意識して作ればよいのか気になるママやパパもいるかもしれません。また、豚肉となすはいつから食べられるのでしょうか。今回は豚肉となすを離乳食に使うときのポイントをお伝えします。併せて、豚肉となすで作る離乳食のあんかけやみそ炒めの簡単レシピをご紹介します。

離乳食で豚肉となすはいつから使える?

離乳食で豚肉となすはいつから子どもに与えられるのでしょうか。


豚肉を与えられる時期

豚肉は鶏肉や牛肉に慣れたあと、離乳食後期の9カ月~11カ月頃から与えるとよいでしょう。離乳食後期に与える食材は、歯や歯ぐきで潰せる固さに調理するとよいとされています。豚肉を細かく刻み、歯茎でつぶせるやわらかさに調理して与えましょう。

離乳食完了期の1才~1才6カ月頃には形のある食べ物をかみつぶすことができるようになりますが、まだ豚肉を噛み切りにくいこともあるかもしれません。豚肉を小さめに切ったりやわらかく煮たりして、子どもが食べやすいよう工夫して与えるようにしましょう。


なすを与えられる時期

なすは離乳食初期の生後5カ月~6カ月頃から使える食材です。

離乳食初期は1日1回食から進めます。まだ食べ物をつぶしたり噛んだりはできないので、とろとろのペースト状に調理をしましょう。

なすを初めて子どもに与えるときには皮をむき加熱をしてなめらかにすりつぶし、1日1さじから与えるようにしましょう。

豚肉となすの両方を使って離乳食を作るのは、離乳食後期からにするとよいでしょう。離乳食後期では歯ぐきで噛めるバナナ程度の固さ、離乳食完了期では肉団子ぐらいの固さになるよう豚肉となすを調理しましょう。



出典:授乳・離乳の支援ガイド 離乳の支援の方法 p30 / 厚生労働省

離乳食で豚肉となすを使うときのポイント

なす
iStock.com/ALEAIMAGE

豚肉となすを使って離乳食を作るときのポイントについてご紹介します。


脂肪の少ない豚肉を選ぶ

豚肉の脂肪は赤ちゃんにとって消化しにくい場合があるようです。豚肉を離乳食に使うときは脂身の少ない赤身肉を選び、脂肪がついている場合は包丁で切り落としてから調理をしましょう。


豚肉を下茹でする

脂肪の多い豚肉は調理するとアクが出るため、離乳食を作るときはお湯で茹でてから使うとよいようです。薄切り肉はそのままお湯でさっと茹で、粗熱がとれてから食べやすい大きさに刻みましょう。

下茹でをせず離乳食に使う場合は、豚肉にしっかり火が通るように仕上げましょう。


なすの皮をむく

なすの皮は煮ても固さが残るため、離乳食後期や完了期には噛み切りにくい場合や、消化しにくい場合があるようです。

食べるのが上手になるまではなすの皮をむいてから調理をしましょう。


なすのアクを抜く

なすは断面の色の変化や、味のえぐみが出るのを防ぐため、調理する前によく水にさらしてアク抜きをしましょう。

アク抜きの後はすぐに調理をすると、なすの変色を防げるようです。

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離乳食に作る豚肉となすのあんかけレシピ

離乳食に作る豚肉となすのあんかけレシピを時期別にご紹介します。


【離乳食後期】豚肉となすのあんかけ丼

  1. 脂を取り除いて下茹でした豚肉を細かく刻む
  2. 皮をむいたなすを細かく刻む
  3. 鍋にお湯を沸かし、なすを入れてやわらかくなるまで煮る
  4. 豚肉と少量の醤油を加え、水溶き片栗粉でとろみをつける
  5. 粥に5をかける

離乳食後期の子どもが食べやすいよう、豚肉となすを細かく刻みましょう。

にんじんやねぎなど、いろいろな野菜を加えてアレンジをしてもよいですね。


【離乳食完了期】豚肉となすの中華あんかけ

豚肉となすの中華あんかけ
© sasazawa - Fotolia
  1. 脂を取り除いた豚肉と皮をむいたなすを食べやすい大きさに切る
  2. ごま油で豚肉を炒め、肉の色が変わったらなすを加えさらに炒める
  3. 2に具材が浸る量の水を加える
  4. 鶏がらスープと醤油を加え10分程煮込み、水溶き片栗粉を加えて混ぜる

子どもに取り分けたあと調味料を加えて濃い味に仕上げれば、大人もおいしく味わえそうですね。

大人と同じ料理なら子どももよろこんで食べてくれるかもしれません。

離乳食に作る豚肉となすのみそ炒めレシピ

離乳食後期と完了期に食べられる、豚肉となすのみそ炒めレシピをご紹介します。


【離乳食後期】豚肉となすのみそ炒め煮

  1. 脂を取り除いた豚肉を細かく刻む
  2. 皮をむいたなすを細かく刻む
  3. 鍋で豚肉を炒め、肉の色が変わったらなすを加えさらに炒める
  4. に水と少量のみそ、醤油、だしを加え、弱火でじっくり煮込む

最後にやわらかく煮込んで仕上げる、みそ炒めのレシピです。細かく刻んだピーマンなどを加えると彩りもよくなりそうですね。最後に水溶き片栗粉を加えてとろみをつけてもよいでしょう。

まとめて作り冷凍保存しておくと、おかずがもう一品ほしいときにすぐ使えて便利ですね。


【離乳食完了期】電子レンジで作る豚肉となすの甘辛みそ炒め風

  1. 脂を取り除いた豚肉と皮をむいたなすを食べやすい大きさに切る
  2. 耐熱皿に少量の水、みそ、砂糖、片栗粉を入れて混ぜる
  3. 2に豚肉となすを加え、電子レンジで加熱する

電子レンジを使った時短レシピです。食材全体にしっかり熱が通っているか確認をしながら加熱時間を調節しましょう。

最後にごま油を少量加え、中華風に仕上げてもおいしそうですね。子どもも食べられる甘辛いみそ炒めですが、離乳食の進みにあわせ薄味にするなど工夫をしましょう。

離乳食で豚肉となすを使ったあんかけとみそ炒めを作ってみよう

離乳食を食べる赤ちゃん
© ucchie79 - Fotolia

豚肉となすを使った料理にはいろいろありますが、今回は離乳食で与えられるあんかけとみそ炒めのレシピをご紹介しました。

大人用に取り分けて濃いめの味つけにすれば、大人の料理を別に作る手間が省けるので調理時間を短縮できそうですね。

豚肉となすを使った離乳食レシピに、あんかけとみそ炒めを取り入れてみてはいかがでしょうか。


※記事内で使用している参照内容は、2019年10月20日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2019.10.25

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