離乳食のささみはいつから?下ごしらえや保存方法

ささみペーストの時短調理方法など

離乳食のささみはいつから?下ごしらえや保存方法

離乳食にささみはいつから使えるのかと考えるママもいるでしょう。離乳食でささみを初めて使うときはペースト状にするようですが、どのように作ればよいのでしょうか。今回は離乳食でささみを使うときのポイント、調理する上で注意すること、ささみペーストの作り方、ささみを使った簡単レシピなどをご紹介します。

離乳食にささみはいつから使える?

離乳食で初めて肉を食べさせたいと考えるとき、ほかの肉より消化しやすいと言われる鶏のささみから与えるというママは少なくないでしょう。

ささみは舌で食べ物をつぶせるようになる、離乳食中期の7〜8カ月頃から与えられるようです。豆腐や白身魚に慣れてきたら、ささみをスプーン1杯から与えてみるとよいでしょう。

離乳食中期になると1日2回食へと進みます。ささみを使った離乳食レシピを取り入れて、子どもがいろいろな食材に関心をもってくれるきっかけになるとよいですね。

出典:授乳・離乳の支援ガイド / 厚生労働省

離乳食でささみを使うときの下ごしらえ

離乳食でささみを調理するときの下準備についてお伝えします。


筋を取り除く

ささみ
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ささみの筋を残したまま加熱をすると固い食感になってしまうので、ささみを調理する前に白い筋を取り除きましょう。筋の取り方をご紹介します。

1. 筋とささみの身が結合している端の部分からささみの真ん中まで、筋の両側に包丁で切り込みを浅めに入れる

2. ささみを反転させ、筋が下になるように置く

3. 端から飛び出ている筋を持ち、筋と身の境目に包丁の先端で切り込みを入れる

4. 包丁の背を筋にのせ、ささみの先端に向かってしごきながら筋を取り除く

筋と身の境目に包丁で切り込みを入れるときは、切りすぎないよう5mm程度を目安にするとよさそうです。

水平に筋を引くようにし、途中で筋が切れないよう気をつけましょう。


片栗粉をまぶして加熱する

ささみに片栗粉をまぶしてから加熱をすると、なめらかな食感になるようです。片栗粉をまぶして加熱する方法をご紹介します。 

1. ささみ全体に片栗粉を薄くまぶす

2. 1に少量の水をかけラップで包み、電子レンジで1分程度加熱をする

3. ささみをそぎ切り、繊維をほぐす

電子レンジを使うと時短になりますね。ささみのパサパサした食感が気になる場合はひと手間加えてみるとよいかもしれません。

加熱しすぎるとささみが固くなってしまうので注意しましょう。

離乳食に使うささみの冷凍保存方法

ささみは生でも加熱後でも冷凍保存が可能な食材です。

ささみの筋を取り除いてから冷凍保存をすると、解凍後の調理がしやすいでしょう。

生のささみを冷凍する場合は、1本そのままか1回の調理で使う量に切り分けてからラップに包み、フリーザーバッグで冷凍するとよいようです。

加熱したあとのささみも使う分だけラップに包み冷凍保存が可能です。計画的に冷凍しておくと時短調理に繋がりそうですね。

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離乳食でささみを使うときのポイント

離乳食でささみを使うときにはどのようなことに注意をすればよいのでしょうか。


新鮮なささみを選ぶ

離乳食に使うささみを購入するときには解凍されたささみではなく、新鮮な生のささみを選ぶようにするとよいでしょう。

時間のたったささみは色艶があまりよくないようです。加工日をチェックし、肉汁が出ていないささみを購入するようにしましょう。


子どもが食べやすいよう調理する

クリームシチュー
iStock.com/ALLEKO

離乳食中期で初めて子どもにささみを与えるときは、まだ歯や歯ぐきで噛むことができないため、なめらかなペースト状にする必要があります。

子どもの様子を見ながら与える量を少しずつ増やしていくと良いでしょう。


ささみの中までしっかり加熱をする

離乳食でささみを与えるときには、必ず中までしっかり加熱をしましょう。

火を通したささみは固くなりやすいので、繊維を断つように切るのがポイントです。

離乳食のささみペーストの作り方

離乳食でささみを与え始める離乳食中期は、舌で食べ物をつぶせるようになる時期です。

7〜8カ月頃に初めてささみを与えるとき、まずはやわらかいペースト状にするとよいでしょう。ペーストの基本的な作り方をご紹介します。

1. 下ごしらえをしたささみを中まで火が通るように茹でる

2. 茹でたささみをブレンダーにかけてペースト状にする

ブレンダーを使って作れば、すりつぶす手間が省けて時短調理につながりそうですね。ブレンダーがない場合は、生のまま冷凍保存したささみをすりおろして調理する方法もあるようです。

ささみペーストを製氷皿で凍らせ、密封容器に移して冷凍保存をすることも可能です。離乳食にささみペーストを活用したいとき、使いたい量だけすぐに使えて便利ですね。

ささみを使った離乳食レシピ

ささみを使って作る離乳食の簡単レシピを時期ごとにご紹介します。


【離乳食中期】ささみペーストのおじや

1. ささみペーストを作る

2. 鍋に1、お粥、だし汁を入れて煮る

ささみデビューにペーストを使ったおじやを作ってみてはいかがでしょうか。

おじやのとろとろな口当たりでささみの食感が気になりにくいので、初めてささみを食べる子どもでも食べやすいかもしれません。


【離乳食後期】ささみペーストのとろとろシチュー

1. 離乳食用の野菜スープを火にかける

2. 1にささみペーストを加えて煮る

3. 2に牛乳を加え、水で溶いた片栗粉でとろみをつける

ブロッコリーやにんじんなど、いろいろな野菜を加えてアレンジが広がるレシピです。

離乳食後期には、完全になめらかにせず少し粒を残した状態のペーストや、細かくほぐしたものも徐々に食べられるようになっていくでしょう。子どもの離乳食の進み具合に合わせて使う食材の大きさや固さを調整しましょう。


【離乳食完了期】 ささみの親子丼

1. キャベツを約1㎝大に細かく切り、柔らかくなるまでだしで煮る

2. 1に少量の砂糖と醤油、1cm大ほどに刻んだ鶏肉を加えてさらに煮る

3. 火が通ったら溶き卵を流し入れる

4. 器にご飯を盛り、3をのせる

大人も子どもといっしょに味わえるので、調理時間を短縮できるレシピです。

薄味に仕上げて子ども用に取り分けたあと、大人用には好みで醤油や七味などを加え味を整えましょう。

離乳食にささみを活用しよう

離乳食を食べる赤ちゃん
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離乳食で初めて肉を取り入れたいときは、脂肪の少ない鶏のささみから使うとよいでしょう。

ささみは離乳食中期から与えるようにし、最初は柔らかいペースト状に調理をすると子どもも食べやすいようです。ささみペーストは冷凍保存できるので、ストックしておくとスープやお粥などを調理するときすぐに使えて便利でしょう。

離乳食後期はささみを茹でてすりつぶしたり、細かくほぐして与えられます。離乳食完了期に進んだら少しずつひと切れを大きくするなど、子どもの様子を見ながらささみの形状を変えていくとよいでしょう。

いろいろな料理にささみを試してみてはいかがでしょうか。ささみを使った離乳食を子どもがよろこんで食べてくれるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2019年11月1日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2019.11.02

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