子どもが約束を守れるようしつけたいとき。子どもへの伝え方とは

約束を守らなかったときの対応など

子どもが約束を守れるようしつけたいとき。子どもへの伝え方とは

子どもが約束を守れるようになるには、どのようにしつけるとよいのか悩むママもいるかもしれません。今回は、ママたちが考える子どもが約束を守らない理由と守れるようにしつけるポイント、時間を守らなかったときや嘘をついたときなど、子どもが約束を破ってしまったときの対応などについて体験談を交えてお伝えします。

子どもが約束を守らないとき

子どもが成長するにつれて、生活のなかでさまざまな約束をすることもあるのではないでしょうか。大切な約束をしても、子どもが守れない場合もあるようです。どのようなときに子どもが約束を守らないのか聞いてみました。

30代ママ
30代ママ

5歳の息子と「アイスは1日1個まで」と決めていたのにもかかわらず、約束を破って冷凍庫から出して食べようとしていました。つい感情的に叱ってしまい後悔することが多く、どう対応すればよいのか悩んでいます。

20代ママ
20代ママ

公園へ行ったとき、時計の長い針が12になったらお家に帰ろうと約束しているのですが「まだ遊びたい」とぐずってしまうときがあります。約束を守れるようになるには、どのようにしつけをするとよいのでしょう。

ママたちに聞いてみると、決めておいたおやつの数や約束した時間などを子どもが守れないことがあるようです。大人になったとき、子ども自身が困らないよう、約束を守ることの大切さをしつけとして伝えていきたいと考えるママの声もありました。

ママが考える子どもが約束を守れない理由とは

子どもはママと交わした約束をなぜ守れないのでしょう。ママたちに、子どもが約束を守らない理由について聞いてみました。


自我が出てきたから

走る男の子
iStock.com/kokoroyuki
20代ママ
20代ママ

私は子どもなりに自我が芽生えてきたことで「ママと約束したけどやっぱりいやだな」という気持ちが出てくるのだと思いました。イヤイヤ期の娘があまのじゃくになるのも、成長している証なのかなと考えています。

子どもが約束を破るのは、自我が芽生えてきたからだと考えたママがいるようです。自分の考えをもち自己主張をするようになると、ママと約束しても素直に守れないときもあるかもしれません。


約束を忘れてしまうから

30代ママ
30代ママ

3歳の息子の場合は、約束したこと自体を忘れてしまうからなのかもしれません。約束をしたときは「わかった!」と言うのですが、遊びに夢中になっているうちに私と何を約束したのか忘れてしまっているようです。

幼児期の子どもは、遊び始めると夢中になり約束の内容を忘れてしまうこともあるかもしれませんね。他にも、子どもがテレビに集中してしまい、時間になったら消すという約束を忘れることがあるという声も聞かれました。


楽な方へ逃げてしまうから

30代ママ
30代ママ

うちの子の場合、楽な方へと逃げてしまうから約束を守れないのだと感じました。約束した時間になったらテレビを消すことがわかっていても、目先の楽しいことに流されて見続けてしまうのだと思います。

子どもが楽な方へ逃げてしまうから約束を守れないのだと感じたママもいるようです。成長するにつれて、子どもも大人と同じように「やっぱりお菓子をたくさん食べたい」「面倒くさい」というような気持ちが出てくることもあるかもしれませんね。

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約束を守れるようにしつけるポイント

約束を守れるようにするためには、どのようなことを意識すればよいのでしょう。ママたちに、約束を守れるようしつけるポイントについて聞いてみました。


約束を守れたときに褒める

20代ママ
20代ママ

私はしっかり約束を守れたときに、子どもをよく褒めることにしています。どこが偉かったのか詳しく伝えながら褒めることで、約束を守ることは大切なのだという体験を増やしていきたいと思いました。

約束を守れたときによく褒めてしつけることで、約束を守ることの大切さを伝えているママがいるようです。2歳の女の子のママからは、まだ長い内容を話すには難しいのではと感じたため、約束を守るとママが喜ぶんだ、よいことなんだと覚えられるよう抱きしめながら笑顔で褒めているという声も聞かれました。


子どもといっしょに約束を決める

おもちゃ
iStock.com/ilterriorm
20代ママ
20代ママ

将来のために自分で考える癖をつけて欲しいので、約束の内容も息子自身に決めてもらっています。遊びを終わりにする約束の時間を息子に決めてもらうとき、多少長めの時間を指定してきても、できるだけ子どもの決めた内容を尊重するようにしました。

子どもが自分で考えられるような年齢になれば、ママやパパといっしょに約束を決めてみるのもよいかもしれません。自分自身で決めた約束であれば「ママに言われたから」という受け身にもなりにくいように感じたというママの声もありました。


肯定的な言葉遣いをする

20代ママ
20代ママ

子どもと約束をするときは、肯定的な言葉遣いになるよう気をつけています。約束をするときに子どもが嫌な気分にならないよう、命令口調ではなく「〜しようね」と前向きな言い方をすることが大切なのではと感じました。

子どものしつけでは、肯定的な言葉遣いをすることも大切なようです。語尾を変えてみるなど、肯定的な言葉で約束することで子どもも守ることの大切さを素直に感じられるかもしれません。

子どもが約束を守らなかったときの対応

ママやパパと約束をしても、子どもが守れなかった場合はどのように対応すればよいのでしょう。


なぜ約束を守るのか伝える

30代ママ
30代ママ

子どもが約束を破ってしまったときは、叱りたくなってしまう気持ちをぐっとこらえ、約束をなぜ守るのかを丁寧に伝えました。子どもが素直に聞いてくれるよう、落ち着いた声でゆっくり伝えることを意識しています。

子どもが約束を破ってしまった場合、なぜ守ることが大切なのかを説明しているママがいるようです。ママのなかには、落ち着いた気持ちで子どもに伝えられるよう、感情的になってしまいそうなときは一度深呼吸をしてから子どもに伝えているという声もありました。


親も約束をする

20代ママ
20代ママ

決めたことを守る大切さを感じてもらえるよう、私自身も娘と約束するようになりました。「またおもちゃを投げたら、次の日の朝まで棚の上に置いておこうか」「お皿を全部洗ったらいっしょに遊ぼうね」などと、大人が約束を守る姿も見せていきたいと思っています。

約束を守ることの大切さを子どもに伝えられるよう、ママ自身も子どもと決めたことを守っているというママの声がありました。子どもは約束を守ってくれた親の姿を見ながら、ママは決めたことを覚えてくれているんだという気持ちが少しずつわかっていくのかもしれませんね。

子どもが約束を守れるよう根気強く接しよう

見つめる女の子
MIA Studio/Shutterstock.com

ママたちは子どもが時間を守らなかったりや嘘をついたりなど、約束を破ってしまうときにどのようにしつければよいのか、対応に悩んでいるようです。決めた内容を覚えていても、気分次第で楽な方へ逃げてしまうから約束を守れないのではと感じたママもいました。

守れた場合によく褒めることや肯定的な言葉で伝えることも意識しながら、子どもに約束を守ることの大切さを伝えられるとよいですね。

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