離乳食後期のきのこはどのように与える?食べられる種類や簡単レシピを紹介

食べやすい部位や与えるときの工夫

離乳食後期のきのこはどのように与える?食べられる種類や簡単レシピを紹介

離乳食後期のレシピにきのこを取り入れたいと考えるママやパパもいるのではないでしょうか。子どもがいつからきのこを食べられるのか、だしの取り方、電子レンジやブレンダーなどを使った時短調理の方法など、きのこを使った離乳食の簡単レシピについてご紹介します。

離乳食後期の進め方

離乳食後期とは具体的にどのような時期なのか、どのように離乳食を進めていけばよいのか知りたいというママやパパもいるでしょう。食べられる固さや食事量についてご紹介します。


離乳食後期はいつから?

授乳・離乳の支援ガイドによると、離乳食後期は生後9カ月~11カ月頃とされています。このころに舌で食べ物を歯茎の上に乗せられるようになるため、歯や歯ぐきでつぶせる固さの離乳食を食べさせられるようになります。手づかみ食べを積極的に取り入れることで、子どもが自ら食べようとする意欲につながるようです。


離乳食後期の量の目安

離乳食後期は1日3回食に進め、子どもの食欲に応じて量を増やしていく時期です。授乳・離乳の支援ガイドに記載されている、離乳食後期における1回の食事量の目安は次の通りです。


  • 穀類:全粥90g~軟飯80g
  • 野菜・果物:30~40g
  • 魚:15g
  • 肉:15g
  • 豆腐:45g
  • 全卵1/2個
  • 乳製品:80g

離乳食後期の献立は主食に穀類、おかずやデザートに野菜や果物をあわせ、さらに魚や肉や豆腐などから食材を取り入れて、3種類以上の栄養素を組み合わせてあげるとよいようです。

出典:授乳・離乳の支援ガイド / 厚生労働省

離乳食にきのこはいつから与えられる?

カレンダー
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きのこは弾力があり大人の料理では食感を楽しむものが多いため、離乳期の子どもには向かないのではと考えるママもいるかもしれません。実際に子どもに与えていたママたちはいつから離乳食に取り入れていたのでしょうか。

20代ママ
20代ママ

離乳食後期からしめじをあげていました。細かく切って他の野菜とあわせて与えると、特に抵抗なく食べていました。茹でて冷凍したストックは、うどんの具材などさまざまなメニューに使えて便利でした。

30代ママ
30代ママ

しいたけやしめじを離乳食後期くらいから使っていました。完了期に入るまでは小さく刻み、しっかり煮てやわらかくしてから食べさせていました。

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離乳食後期に使えるきのこの種類

きのこにはさまざまな種類があるため、子どもに与えるときはどのきのこなら食べられるのかなどを迷う場合もあるでしょう。ママたちが実際に離乳食後期から食べさせていたきのこは、以下のような種類です。


  • しいたけ
  • しめじ
  • まいたけ
  • えのき
  • なめこ
  • ひらたけ
  • マッシュルーム

傘部分が大きいきのこや食感がやわらかいきのこは、細かく刻んだりやわらかく煮てから与えていたママが複数いました。固さのある軸の部分や、まつたけやエリンギなど軸の部分が大きい種類のきのこは、完了期以降に与える方がよいでしょう。

きのこの種類によっては傷みやすいものもあるので、新鮮なうちに料理に使って子どもに与えたり、冷凍保存をしておくとよいようです。

離乳食後期のきのこを使ったレシピ

離乳食後期に取り入れられるきのこを使ったレシピをご紹介します。


きのこのだし煮の冷凍ストック

  1. しめじやえのき、しいたけなどを洗い、細かく切る
  2. 鍋に1.と浸るくらいのだしを入れて、やわらかくなるまでしっかり煮る
  3. 粗熱がとれたら製氷皿や離乳食用冷凍トレーに入れて冷凍する

きのこは生のままでも冷凍できますが、だし煮にしてから冷凍すれば離乳食のさまざまなメニューに使いやすいのではないでしょうか。電子レンジで解凍するだけで、味を調えたらスープに、軟飯と一緒に火にかければ雑炊にもアレンジできるので、忙しいママやパパにはぴったりのメニューかもしれません。

きのこをみじん切りする場合は、ブレンダーを使うと便利だったというママの声もありました。


干ししいたけのスープ

きのこのスープ
© kariphoto - Fotolia
  1. 密閉できる容器に水と干ししいたけを入れ、冷蔵庫で一晩置いてだしをとる
  2. 1.の容器から干ししいたけを取り出し、軸を取り除いて傘の部分をみじん切りにする
  3. にんじん、だいこんなどの皮を剥き、みじん切りにする
  4. 1.でとっただしを鍋に入れて1度沸騰させる
  5. 4.に2.3.を入れてやわらかくなるまでじっくり煮る
  6. 少量の醤油や塩で味をととのえて完成

きのこにはうまみ成分がたくさん含まれているといわれているので、離乳食の時期にだしとして取り入れるママもいるようです。干ししいたけは水に入れて一晩置くだけで簡単にだしがとれ、戻したしいたけも具材として利用できるので便利な食材でしょう。

時間がないときは、軸をとった干ししいたけと水を耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジで3分ほど加熱しそのまま10~15分ほど放置してだしをとるという方法もあるようです。


マッシュルームとトマトのリゾット

  1. 軸をのぞいたマッシュルームと玉ねぎを薄切りに、トマトはさいの目切りにする
  2. 鍋に1.を入れ、水とコンソメを加えてやわらかくなるまで煮る
  3. 2.に豆乳と軟飯を加えて混ぜ、弱火で沸騰させないように温める
  4. 3.をブレンダーにかけ、子どもが食べやすい食材の大きさ、なめらかさにする

軟飯を抜いてスープにし、やわらかいパンにつけて食べてもよいですね。缶詰やパックのマッシュルームを使う場合は、味つけされていないものを選びましょう。


電子レンジで作るしめじ入り卵焼き

  1. しめじの傘の部分を細かく切り、大きめの耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジで約2分加熱する
  2. 1.に卵と牛乳、少量の塩を入れてよくかき混ぜる
  3. 2.にラップをかけて電子レンジで30秒加熱し、1度取り出してかき混ぜる
  4. 卵のかたまり具合を見ながら3.を繰り返し、半熟部分がなくなったら完成

火を使わずにできる卵焼きは、手軽に一品追加したいときなどに便利なメニューでしょう。2.の工程で大人の分を取り分けて味つけを変えれば、お弁当のおかずにも使えそうですね。

離乳食後期のきのこは種類や使う部位を選んで与えよう

離乳食を食べる赤ちゃんとママ
© buritora - Fotolia

離乳期の子どもには食べにくいのではと思われがちなきのこですが、調理法を工夫して離乳食のレシピに取り入れているママも複数いました。

きのこをいつから食べさせればよいか迷っているママやパパは、まずはきのこでとっただしや、細かく刻んでやわらかくした傘の部分を少量から試すとよいでしょう。

ブレンダーや電子レンジ、冷凍ストックを活用しながら、離乳食後期にきのこを取り入れられたらいいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2019年7月19日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

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