哺乳瓶の選び方のポイント。新生児や乳児にあうボトルやちくびの大きさなど

子どもの成長や飲み具合にあわせて準備しよう

哺乳瓶の選び方のポイント。新生児や乳児にあうボトルやちくびの大きさなど

子どもにミルクや白湯をあげるときに使う哺乳瓶。赤ちゃんにあった哺乳瓶の選び方が知りたいという方もいるのではないでしょうか。今回は、ガラスなどの素材の違いや、ちくび(ニプル)の大きさの違いなど、種類とそれぞれのメリット、出産準備・新生児期・乳児期など時期別で異なる選び方のポイントについてご紹介します。

哺乳瓶はどう選ぶ?

哺乳瓶とひとくちに言っても、大きさや素材はさまざま。はじめてお店でその種類の多さを目にして、悩んでしまった方もいるのではないでしょうか。

子どもの成長段階や使用するシチュエーションなどによって、使いやすいボトルは異なるでしょう。また、ボトル以上に大切と言われるのがちくび(ニプル)の選び方。赤ちゃんが嫌がらずに飲んでくれるか、スムーズなミルク授乳ができるかどうかに関わってくることが多いようです。

素材やサイズごとの特長を理解して、子どもにぴったりの哺乳瓶を選んであげたいですね。今回の記事では、哺乳瓶の選び方について、はじめての購入や買い替えの参考になるよう、ママパパの体験談をまじえてご紹介します。

ボトルの種類と選び方

素材

自宅で長く使いたい方や、電子レンジや煮沸で短時間で消毒したいという場合は、ガラス製の哺乳瓶を選ぶとよいかもしれません。熱や傷に強く耐久性があり、煮沸・電子レンジ・薬液とさまざまな消毒方法に対応できるようです。

ガラスはプラスチックに比べて熱伝導率がよいといわれているので、ボトルの外側に流水をあててミルクを冷ます際や、ぬるま湯につけて温める際にかかる時間が短く済むのも便利なポイントです。

プラスチック製のメリットはその軽さでしょう。お出かけの際に荷物が重くならないのはもちろん、子どもがミルクを飲むのに時間がかかる場合でも、ママパパの哺乳瓶を持つ手が疲れにくいという声がありました。

また、ガラスのように割れる心配がないのもうれしいポイントですね。外出の多いママパパや、ミルクを飲むのがゆっくりな赤ちゃんの場合、用意しておくとよさそうです。

哺乳瓶はガラス製をメインに、プラスチック製は予備で使用しているというママの声もありました。冷水でミルクを冷やす際は、プラスチック製だとガラス製に比べて時間がかかる印象だったとのことでした。


大きさ(容量)

哺乳瓶
iStock.com/Magone

哺乳瓶のボトルは、メーカーによってさまざまなサイズが展開されています。新生児期のミルクをあげるときに便利なのが50~80mlの小さめボトルでしょう。出産準備から中くらいの120~160mlボトルを購入するママパパもいました。

子どもの成長にあわせて飲む量が増えてきたら240ml以上の大きなボトルに買い替える場合もあるようです。中には生後2~3カ月頃から160ml以上を飲めるようになる乳児もいるので、初めからこのサイズのボトルを用意して長く使ったという声もありました。


デザイン

シンプルな形のものから、持ちやすいように工夫されたもの、赤ちゃんが母乳をのむときと同じ姿勢になるよう作られたものなど、さまざまな形状のボトルが販売されています。

洗いやすさや持ち運びやすさを考慮して選んだという声もありました。キャラクターや模様などかわいいデザインもたくさんあり、赤ちゃんはもちろんママパパも楽しいミルクタイムにできそうですね。

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素材

哺乳瓶の乳首
iStock.com/Floortje

乳首の素材の中でも、天然ゴムは柔らかくほどよい弾力がある素材ですが、ゴム特有の臭いがあるので、嫌がる赤ちゃんもいるようです。イソプレンゴムは天然ゴムの代用品として使われることのある素材で、天然ゴムと比べると臭いが少ないそうです。

臭いがないと言われているシリコーンゴムは、耐久性にすぐれており、ほかの素材と比較して長く使えるメリットがあるようです。

どの素材でも劣化はあるでしょう。購入時に比べて色や感触に変化が出てきたら、定期的に買い替えるとよさそうです。ママの中には、透明のシリコーンゴム製のちくびを使用した際、劣化して白くくすんできたので、大体2カ月をめどに交換していたという声もありました。


サイズ

メーカーによって、新生児のときから卒乳までワンサイズで対応しているものもあれば、SS~LLのサイズに分けて販売しているものもあります。サイズに段階があるものを買う場合は、赤ちゃんのお口の大きさや飲み具合にあわせて選びましょう。

ほとんどのメーカーはパッケージに目安として月齢を記載してあります。しっかり吸えているのに1回のミルク授乳にかかる時間が長いなと感じたら、次のサイズにアップしてみるのもよいかもしれません。


穴の形

ミルクが出る穴の形には、大まかに分けて3種類あります。丸穴は自然とミルクが出るので、吸うことに慣れていない新生児向きと言われています。Y字に切り込みが入っているスリーカットは、力加減により出る量が調節されるようなので、吸うことに慣れてきた月齢3カ月頃から使うパパママが多いようです。

十字のクロスカットはスリーカットよりたくさん出るので、ミルクを多く飲む赤ちゃんやフォローアップミルクに移行した赤ちゃんが使いやすいタイプかもしれません。

時期別で異なる哺乳瓶の選び方のポイント

哺乳瓶を買うタイミングは、出産準備にはじまり、新生児期や乳児期など成長の段階を踏むごとにあるようです。ママパパの体験もあわせてまとめてみました。


出産準備

「出産前は深く考えず、とりあえず1本だけ購入。出産後、母乳は出ているものの子どもがうまく吸えず、混合育児になり哺乳瓶の出番が増えそうだったので、入院中にあわてて夫に買い足してもらいました」(30代ママ)

出産準備の時点では、ボトルやちくびの素材についてよりも、何本買うかで悩んだという声がありました。産後のママの体や赤ちゃんの吸いつきなど、実際になってみないとわからないこともあるでしょう。

母乳育児を目指している場合でも、1~2本は買っておいたほうが安心かもしれません。中には母乳育児が順調で、まったく使わなかったという声もありました。


新生児期

「夜も2~3時間おきに起きてミルクをあげることを考えると、真夜中に哺乳瓶を洗わなくて済むように、4本の哺乳瓶を使っていました。たまにサンプルでもらった別のメーカーの哺乳瓶を使ったときは、いつもより飲むのに時間がかかっていました」(30代ママ)

実際に育児が始まり、状況にあわせて追加で購入したり買い替えたりするママパパが多いようです。ちくびは赤ちゃんの飲み具合や好みにあわせていろいろ試す時期かもしれません。

母乳とミルクの混合育児で哺乳瓶を嫌がる場合は、お母さんのおっぱいを飲むときに近い大きさや感触を基準に、ちくびを選ぶとよいようです。


乳児期

「ちくびは、9カ月頃まではメーカーの説明書きにあわせて徐々にサイズアップ。9カ月以降はLLサイズを継続して使っていましたが、気づいたら透明のものが白くなって劣化していたので、2~3カ月ごとに買い替えていました」(30代パパ)

「ボトルはガラス製を使っていたので傷も少なく、240mlのものは第1子の3カ月頃から第2子の哺乳瓶卒業まで買い替えなく使えました」(30代ママ)

ボトルやちくびを成長にあわせてサイズアップしていく時期のようです。離乳食が始まっても、フォローアップミルクをあげるときや、ストローやコップで飲み物を飲むのに慣れるまで使う場合があります。

哺乳瓶の卒業は、離乳食をしっかり食べられるようになった頃に考えるパパママが多いようです。

哺乳瓶は成長や飲み具合にあわせて準備しよう

赤ちゃんにミルクをあげているママ
iStock.com/monzenmachi

哺乳瓶を選ぶときに大切なのは、子どもの成長や飲み具合、消毒方法や使う環境にあわせて、子どもやパパママに最適なものを考えることのようです。一度買ったら完了ではなく、成長や好みにあわせて見直して買い替えたというパパママの声がありました。

出産前に準備した哺乳瓶が新生児期・乳児期で必ず役に立つとは限りませんが、母乳育児の場合でも白湯やお茶をあたえるときに使えるので、出産準備品のリストに入れるママパパがいるようです。

子どもはもちろん、ママパパにとってもストレスのないスムーズなミルク授乳ができるよう、ぴったりの哺乳瓶がみつかるとよいですね。

2019.04.20

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