お彼岸の由来や時期は?お墓参りやお供えなどお彼岸にしたこと

お彼岸って何?と聞かれたときの伝え方

お彼岸の由来や時期は?お墓参りやお供えなどお彼岸にしたこと

お彼岸を迎えるとき、由来や意味、お盆との違いを子どもに伝えたいママやパパもいるのではないでしょうか。今回は、子どもに「お彼岸って何?」と聞かれたときの対応の他に、春や秋のお彼岸の時期、お中日にお墓参りやおはぎをお供えするなどお彼岸の時期にしたことについて体験談を交えてご紹介します。

子どもと迎えるお彼岸

子どもとお彼岸を迎えるとき、お彼岸の由来や意味について知りたいと感じるママやパパもいるのではないでしょうか。ママたちからは、お彼岸の時期にママやパパの実家で、祖父母といっしょにどのようなものを供えるのか知りたいといった声もありました。

実際にママたちは、子どもと迎えるお彼岸をどのようにすごしたのでしょう。

お彼岸って何?

子どもに「お彼岸って何?」と聞かれたとき、どのように伝えると伝わりやすいのか考えるママもいるのではないでしょうか。お彼岸の由来や意味、お盆との違いなどについてご紹介します。


由来や意味

お彼岸を想像させる飾り物
iStock.com/Satoshi-K

お彼岸の由来は、煩悩のない悟りの世界へ辿りつくための修行期間からきているとされています。仏教では私たちが済む世界を此岸(しがん)、仏様のいる極楽浄土を彼岸と考えるようで、彼岸へ到達するための修行や祈りを捧げる期間であることからお彼岸といわれるようになったと考えられているようです。

現在では、悟りを開く修行期間ではなく、彼岸会(ひがんえ)の法要やお墓参り、おはぎやお花などのお供えをする期間をお彼岸ということが主流かもしれません。


お盆との違い

お彼岸とお盆はどちらもご先祖様の供養をする期間のようです。お彼岸は、春分の日と秋分の日は、昼と夜の時間がほぼ同じになることから、彼岸と此岸(しがん)が通じやすい日であるといわれるようです。お盆はご先祖様が私たちのところへ来てくれ、お彼岸は私たちの方からご先祖様の元へ出向いて供養をするものと考えられているそうです。


子どもへの伝え方

「子どもに『お彼岸って何?』と聞かれたとき、長い説明をしてもわからないかもしれないと思いました。『お参りをして、ご先祖様に会いに行く日だよ』と伝えていっしょにお墓参りに行きました」(20代ママ)

「お彼岸の意味として、子どもに『ご先祖様に感謝を込めてお墓参りをする日だよ』と教えました。お中日に家族で夫の実家のお墓に行き、お墓の掃除をしてからお花を飾ってお参りしました」(30代ママ)

お彼岸の意味を子どもに伝えるとき、子どもでもわかりやすいように簡単に説明したママがいるようです。他にも、子どもにお彼岸の意味を説明し、ご先祖様にお供えするおはぎを子どもといっしょに手作りして仏壇に供えたというママの声もありました。

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春と秋のお彼岸の時期とは

お彼岸は春と秋の年に2回あるようで、ぞれぞれのお彼岸の時期についてご紹介します。


春のお彼岸

春分の日を中日とし、前後3日ずつの合計7日間が春のお彼岸とされているようです。春のお彼岸には、春に花を咲かせる牡丹にちなんで、ぼたもちをお供えする地域もあるようです。ママたちに聞くとぼたもちを作るときは、こし餡を使って牡丹の花をイメージし、大きく丸い形に成形したという声もありました。


秋のお彼岸

秋のお彼岸は、秋分の日を中日とした前後3日ずつの合計7日間のようです。秋には萩の花をイメージし、あんこやごま、きなこをまぶしたおはぎをご先祖様にお供えしたというママの声がありました。おはぎに使うあんこは、つぶあんやこしあんなど地域によってさまざまなようですが、故人の好きだったタイプを作ってお供えしてもよいようです。

お彼岸の時期にすること

お墓と花
iStock.com/taka4332

春や秋のお彼岸の時期には、どのようなことをしてご先祖様の供養をするのでしょうか。実際に、ママたちがお彼岸の時期にしたことを聞いてみました。


お墓参りをする

「夫の実家では、お彼岸にお墓参りをするのが恒例行事です。家族で墓石を磨いたりお墓の敷地内の整備をした後にお花やお菓子などを供えてからお線香を焚いてお墓に手をあわせます」(40代ママ)

「7日間あるお彼岸の期間中、家族の予定があう日にお墓参りに行きました。実家のお墓はお寺の敷地内にあるため、受付時間を確認して時間に余裕を持って出かけました」(30代ママ)

お彼岸の時期に家族でお墓参りに行ったというママの声がありました。お墓参りのために用意するアイテムは、お線香やマッチ、地域によってはロウソクや新聞紙などさまざまなようなので、お墓参りに行くほうの両親に聞くなど確認して用意できるとよいかもしれませんね。


お彼岸料理を用意する

「お彼岸のお中日には、夫の実家に親戚が集まるのでお彼岸料理を作りました。お盆のようにお肉や魚を使わずに、かぼちゃやナスなど季節の野菜の天ぷらやおそばを用意しました」(20代ママ)

「お彼岸料理として煮物を作りました。にんじんや里芋、たけのこやしいたけなどを使い、昆布だしで薄味に仕上げたところ集まった親戚にも好評でした」(30代ママ)

肉や魚を使わないお彼岸料理を用意したママがいるようです。他にも、お彼岸用の料理を考えるときには故人が好きだったメニューを用意するというママの声もありました。


お花を飾る

「彼岸入りの日にお墓と仏壇にお花を飾りました。春のお彼岸にはスイートピーやスターチス、秋のお彼岸にはキキョウやリンドウといった季節の花を用意してお供えしました」(30代ママ)

「お彼岸にお墓や仏壇のお参りをするとき、故人の好きな花を飾りたいと思いました。祖母が好きだったフリージアを飾ると、集まった親戚と祖母の思い出話に花が咲きました」(40代ママ)

春や秋の季節にあわせた花や、故人の好きだった花をお墓や仏壇に飾ったママがいるようです。お彼岸に飾る花には決まりはないようですが、トゲや毒のあるものや赤い花は避けると、お仏壇やお墓を管理する家の方にも喜ばれるかもしれませんね。

お彼岸を家族ですごそう

子供と食事中のパパとママ
iStock.com/JohnnyGreig

お彼岸の由来や意味は仏教のようで、ご先祖様がこちらにくるお盆とは違って私たちの方から出向いて供養をするという考え方があるそうです。お彼岸の時期は春分の日や秋分の日と中日として前後3日の合計7日間とされているようで、この期間中にぼたもちやおはぎを用意してお墓参りをしたママもいました。

子どもに「お彼岸って何?」と聞かれたときは、子どもの年齢にあわせて工夫し、簡単にわかりやすい伝え方ができるよいですね。

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2019.02.21

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