こどもの日にちまきを食べる由来。地域による食べ方や柏餅との違い

ちまきの作り方やアレンジレシピ

こどもの日にちまきを食べる由来。地域による食べ方や柏餅との違い

こどもの日に食べるちまきの由来や食べ方が気になるママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、ちまきを食べる由来や食べられている地域、食べ方や作り方、アレンジレシピを、ママたちの体験談をまじえてご紹介します。

こどもの日にちまきを食べる由来

こどもの日にちまきを食べるのはどのような由来からなのでしょう。どのような地域で食べられているのかや、ちまきと柏餅の違いについてまとめてみました。


ちまきの由来と食べられている地域

ちまきを食べる文化は中国に由来し、本来は邪気を払う植物と考えられていた茅(ちがや)の葉で蒸した米を巻いていたことから「茅巻き(ちまき)」と呼ばれているそうです。奈良時代に端午の節句のお供え物として京に伝わったことから、ちまきは関西地域を中心に食べられているようです。日本でちまきが広まるにつれて茅の葉が笹に変わったり、もち米の代わりに餡を包んだ餅や葛餅に変わったりしていったとされています。


柏餅との違い

柏餅
© Wako Megumi - Fotolia

ちまきに並びこどもの日によく食べられているものとして柏餅がありますが、柏餅はおもに関東地域で食べられているようです。柏の葉は新芽が出るまで葉が落ちないことから子孫繁栄の意味があるとされ、江戸時代頃から食べられるようになった日本の風習だそう。関西地域では柏が育ちにくかったという説や、伝統を重んじてちまきを食べ続けたとなど説があるともされています。

こどもの日のちまきの食べ方

ちまきの食べ方をママたちに聞いてみました。

「島根県出身ですが、甘味のない円錐状のちまきを食べやすい大きさに切ってからそれぞれ好みの調味料につけて食べます。子どもには砂糖醤油が人気ですが、大人はごまをつける他、大根おろしや納豆をトッピングすることもあります」(40代ママ)

「関西出身で細長いちまきをずっと食べていたのですが、新潟県にある主人の実家に行ったとき三角のちまきが出てきて驚きました。笹の葉を取ってきな粉をつける食べ方がおいしくて、それ以来きな粉をつけて食べるのが定番になりました」(30代ママ)

「昔こどもの日に母が作ってくれたちまきは、中にあんこの入ったものでした。給食では甘くて何も入っていないちまきが出ていたので、母が食べやすくアレンジしてくれていたのだと思います」(30代ママ)

こどもの日に食べるちまきは、地域によって形や味、食べ方が異なるようです。砂糖が使われていないものや中にあんこの入ったものなどもあるようなので、地域による味の違いを楽しむのもよいかもしれません。

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こどもの日のちまきのレシピ

こどもの日にちまきを手作りしたいと考えるママもいるかもしれません。ちまきのレシピをまとめてみました。


材料と下準備

・上新粉
・もち粉
・砂糖
・お湯
・笹の葉(1個につき2、3枚)
・いぐさ

砂糖の量は好みで調整するとよいでしょう。笹の葉といぐさは、一度茹でてから水できれいに洗っておきます。


ちまきの作り方

ちまきを作っている
iStock.com/WinsLiu

1.耐熱容器に上新粉、もち粉、砂糖を入れ、ぬるま湯を少しずつ加えながら混ぜます。

2.少しゆるい状態になったらラップをかけ、電子レンジで1分加熱します。

3.全体を混ぜたら、ラップをしてさらに3分加熱します。

4.粉っぽさがなくなるまで30秒ずつ加熱して混ぜたら、ひとまとめにしてこねます。

5.水を張ったボウルに入れて粗熱をとり、手に水をつけながら個数分に分けます。

6.円錐状に成形したら、上の方が余るように2、3枚の笹の葉で生地を包みます。

7.いぐさでくるくると巻いたら根元を結び、香りづけのために数分蒸して完成です。


電子レンジを使うことで、家庭でも簡単にちまきを作ることができるようです。もち米を使ってちまきを作りたい場合は、水に浸しておいたもち米を笹の葉といぐさで包みんでから蒸すことでお米の粒が残ったちまきを楽しむことができるそうです。

ちまきのアレンジレシピ

子どもの好みや食べやすさを考えてちまきをアレンジしたいママもいるかもしれませんね。続いてはちまきのアレンジレシピをママたちに聞いてみました。


中華風ちまき

「子どもも夫も甘いものがあまり好きではないので、こどもの日のちまきは中華風ちまきにしています。炊飯器にもち米とタケノコやにんじんなどの具材、調味料を入れて炊き、竹の皮に包んで蒸せば洗い物も少なく簡単に作れます」(40代ママ)

甘いものが苦手な場合は、ちまきを中華風にするという食べ方もあるようです。竹の皮や笹の葉がないときは、キッチンペーパーに包むことで代用できるというママの声もありました。


コーンとベーコンの洋風ちまき

「子どもが好きな食材でちまきを作ることができたらと思い、コーンとベーコン、もち米をバター醤油で味つけした洋風ちまきを作りました。コーンの甘さとベーコンの塩気がおいしいと家族に好評でした」(20代ママ)

子どもの好きなものを使ってちまきを作っているというママもいるようです。食材や調味料を変えることでさまざまな味のちまきを楽しむことができそうです。


ちまきの五平餅風

「我が家では市販のちまきに割り箸を刺し、火で軽くあぶってからごま、砂糖、味噌を混ぜたものを塗って五平餅風にしています。割り箸を持ちながらなので子どもにも食べやすく、甘じょっぱい味つけがおいしいとぱくぱく食べてくれました」(30代ママ)

ちまきをアレンジして五平餅風にしているというママもいるようです。固くなってしまったり冷凍保存したりした五平餅も、あぶることでやわらかくなっておいしいというママの声もありました。

ちまきで子どもの健康を願おう

子どもの日の記念写真
© tatsushi - Fotolia

こどもの日にちまきを食べる風習は中国の文化に由来し、地域によって食べ方や形が異なるようです。好みや食べやすさに応じてレシピを工夫するななどして、ちまきを食べながら子どもの健康を願えるとよいですね。

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