土鍋で作る七草粥。家族が喜ぶアレンジレシピと子どもが食べやすくなるアイデア

土鍋で作る七草粥。家族が喜ぶアレンジレシピと子どもが食べやすくなるアイデア

1月7日に食べるとされている七草粥を、土鍋で作りたいと考えているママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、七草粥の由来と土鍋での七草粥の作り方、七草粥のアレンジレシピと子どもが食べやすくなるアイデアレシピを体験談でご紹介します。

七草粥を食べる理由

七草粥とは、1月7日の朝に一年の無病息災を願って食べる、春の七草の入ったお粥とされています。1月7日は五節句のひとつである「人日の節句」の日であり、五節句の日は季節の旬の食材を体に取り入れ、邪気を払う日とされているため、七草粥を食べて無病息災を願うようになったと言われています。

七草とはセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロのことを言い、青菜が不足しがちな時期に七草を食べて栄養をとるためや、お正月のご馳走で疲れた胃をいたわるために食べるというのも、理由として考えられているようです。

炊飯器や普通の鍋でも作れる七草粥ですが、土鍋で炊くとよりおいしく作れるような気がしますよね。土鍋で作る七草粥のレシピを紹介します。

土鍋で作るシンプルな味つけの七草粥

七草粥を作るときに、七草を下茹でするかどうかは好みがあるようです。水洗いだけして刻んでいれることもできますし、アクが気になる場合はスズナとスズシロ以外の素材は5分ほど水にさらしてから使うとよいようです。青臭さが苦手な場合は、七草を洗って塩もみし、熱湯でさっと茹でて冷水にさらしてから使うとよいかもしれません。


お米から炊く場合

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1.お米1合を洗って土鍋に入れ、900ミリリットル(お米の5倍)の水に浸して30分浸しておきます。

2.七草をすべて細かく刻みます。

3.1を強火にかけ、沸騰する直前に火を弱めて30~40分炊きます。

4.25~30分くらいたったらスズナ(カブ)とスズシロ(大根)、塩適量を入れます。

5.火を止める直前にその他の七草をすべていれて、2分程度蒸らして完成です。

仕上げのときや食べるときに好みで塩やしょう油をかけるとよいかもしれません。柔らかめのお粥が好みの場合は水を増やしても大丈夫ですが、吹きこぼれる場合もあるようなので、上蓋を少しずらし、火加減を注意しながら炊くとよさそうです。


ご飯で炊く場合

1.土鍋に茶碗1杯半のご飯と水700ミリリットルを入れ、さっと混ぜてご飯をほぐします。

2.火にかけ、沸騰してきたら弱火にして柔らかくなるまで炊きます。

3.20分くらいしたらスズナとスズシロ、塩適量を入れます。

4.火を止める直前にその他の七草すべてをいれて、2分程度蒸らして完成です。

七草を下茹でしてある場合は火を止めてから七草すべてをいれて、お粥と混ぜればよいようです。お好みで塩やしょう油を足してお好みの味に仕上げてください。

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土鍋で作る七草粥のアレンジレシピ

体に優しいとされる七草粥ですが、シンプルな味つけだけでは物足りないと感じることもあるのではないでしょうか。土鍋で作る七草粥のアレンジレシピをご紹介します。


ごま油で中華風七草粥

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「七草粥を炊くときに、沸騰してから中華味の粉末だしを適量いれて炊きます。仕上げにしょう油とごま油をかけると中華味になって新鮮です」(30代ママ)

中華風だしのもととごま油をかけることで中華風七草粥にしているというママがいました。塩味だけだと青菜の青臭さが気になる場合でも、ごま油の風味で食べやすく感じるかもしれませんね。


鮭と焼き餅入り七草粥

「焼き餅を細かく刻んだものをシンプルな七草粥の中に混ぜ、焼いた鮭の切り身をほぐして、お粥の上に載せます。鮭の塩味だけでお粥の味が決まるのでいつもそうしています」(30代ママ)

焼いたお餅を入れることで、あっさりした七草粥にこくがでて、その上ボリュームも出るのでパパにも好評だというママの声もありました。餅を小さく切れば子どもも食べやすく、宝探しみたいで楽しいかもしれませんね。


七草粥にのせるだけアレンジ

「シンプルな七草粥を作っておき、上にのせる具材をいろいろ用意して、おのおの好きにトッピングして食べています。大人はなめたけやザーサイ、塩昆布、子どもにはのりの佃煮やコーンが人気です」(30代ママ)

数種類のトッピングを用意して、七草粥を食べているというママがいました。自分の好きなものをのせて食べるのは楽しいですし、味の変化もあって最後までおいしく食べることができそうですね。缶詰や瓶詰めになっている食材を使えば、準備に手間もかからず楽に用意ができるのではないでしょうか。

子どもが食べやすい七草粥のアイデアレシピ

七草粥を作っても、子どもがまったく食べてくれないと悩むママもいるかもしれません。ママたちはどのようなアレンジをしているのでしょうか。子どもが喜ぶアイデアレシピをご紹介します。


洋風七草粥アレンジ

「炒めた鶏ひき肉と水、お米、固形スープのもとをいれてお粥を作り、煮えたら牛乳を加えてさらに煮込みます。仕上げに七草を入れチーズと塩コショウで味つけしたらチーズリゾット風七草粥の完成です」(30代ママ)

「七草粥にレトルトのミートソースを混ぜ、チーズをのせて焼いてドリア風にすると、子どもが喜んで食べてくれます」(30代ママ)

チーズや牛乳を使うことで、味がマイルドになり、子どもたちでも食べやすくなりそうですね。トマト缶やトマトジュースなどを使って思い切って味を変えてみるのもよいかもしれません。


七草粥の春巻き

「朝作って残った七草粥を春巻きにして夕飯に出しています。春巻きの皮にベーコン、チーズ、七草粥をのせて巻き、少なめの油で揚げ焼きにします。春巻きにしたほうが家族はよく食べてくれます」(30代ママ)

残った七草粥を春巻きにしたというママがいました。残ってしまった七草粥をリメイクして違う料理にしてしまうのも、食材を余すことなく使うことができてよいかもしれません。

一年の無病息災を願って食べる七草粥

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1月7日に食べる七草粥を土鍋で作る場合は、水の量や火加減に気をつけて炊くとおいしく炊けるようです。また、七草粥自体はシンプルなため、中華風から洋風までいろいろとアレンジができそうです。家族の一年の無病息災を願って食べる七草粥を、家族が喜ぶ味付けで作ってみてはいかがでしょうか。

2018.09.10

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