初産で里帰り出産しないとき。産後スムーズに生活するための事前準備や工夫とは

初産で里帰り出産しないとき。産後スムーズに生活するための事前準備や工夫とは

初産で里帰り出産をしない場合、はじめての出産や育児に不安を感じることもあるかもしれません。今回の記事では、里帰り出産しないときにやっておくとよい事前準備や、産後の生活を楽にするための工夫をママたちの体験談を交えてご紹介します。

初産で里帰り出産しない理由

子どもを出産することになった場合、里帰りせずに出産し育児を始めるママもいるようです。どのような理由で里帰り出産をしなかったのかママたちに聞いてみました。

「私の実家は、今住んでいるところから飛行機で1時間以上かかる場所なので、産後自宅に戻ることを考えると、移動にかかる子どもの負担が心配で里帰り出産しないことに決めました」(20代ママ)

「夫には出産までそばにいてもらうことで、これから2人で育児をするという気持ちを高めてもらいたいと思い、里帰りしませんでした」(30代ママ)


実家の場所や環境を考えて里帰り出産しないことを決めたというママの声がありました。また、夫にパパとしての自覚を持ってもらうために里帰りしないこともあるようです。

里帰り出産しない場合の大変だったこと

ベビー用品
iStock.com/SzB

初産の場合などは里帰り出産しないと決めても、これから始まる育児や家事などの生活について、不安を感じることもあるようです。里帰り出産をしなかったママたちに、大変だったことを聞いてみました。

「初産だったので、育児についてはわからないことだらけでした。育児の先輩である母親など気軽に相談できる相手がそばにいないので、自分の育児が間違っていないか不安になることがありました」(20代ママ)

「出産前は子どもが寝ているときに家事をしようと考えていました。産後は寝不足で、子どもが寝たらいっしょに寝てしまうなど、なかなか家事を進められず悩んでしまいました」(30代ママ)

「夫は仕事が忙しいので、平日の帰宅時間はいつも遅く、手伝ってもらうのはなかなか難しい状況でした。私が育児や家事をがんばらなければと思い、いつの間にか無理をしてしまうことがありました」(30代ママ)

初産の場合だと、家事や育児が思うように行かず、不安を感じたり悩んだりすることもあるようです。また、産後のママの身体が十分回復していない時期に無理をしてしまうと、身体的にも精神的にも疲れてしまうかもしれません。初産で里帰り出産しない場合スムーズに生活するためにはどうすればよいのでしょうか。

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里帰り出産しないときの事前準備

里帰りをしないで出産した経験のあるママたちによると、出産後の生活に備えて出産前に事前準備したママがいました。どのような事前準備をしたのか聞いてみました。


緊急時のタクシーやベビーシッターの登録

「夫は平日仕事をしていたので、1人でいるときに産気づいた場合を考え、かかりつけの病院や緊急連絡先などを事前に知らせておけるタクシーに登録しておきました」

「産後の家事や育児を1人でするのは大変だと友人から聞いていたので、早めにベビーシッターの登録をしました。出産前に、シッターの方と会ったり、こちらの要望を聞いてもらえたりしたので、産後は安心して任せることができました」(20代ママ)

出産前後に頼れる人がいない場合には、あらかじめタクシーやベビーシッターの登録をしておくとよいかもしれません。また、住んでいる自治体によっては、ヘルパーの派遣など産後の生活を支援してくれるサービスもあるようです。

自治体によって支援内容はさまざまのようなので、気になる場合には事前に調べておくとよいかもしれません。


産後のための情報収集

本を読む妊婦さん
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「初産で初めての育児だったので、育児本でおむつ替えなど赤ちゃんのお世話の仕方や、ケガや病気への対処法を勉強しておきました」(30代ママ)

出産前は産後の事を考え情報収集をしていたというママがいました。赤ちゃんが生まれたら、毎日の家事や育児で忙しくなることもあるようです。産後の生活をイメージしてみて、知っておきたいことがあれば事前に情報収集しておくとよいかもしれません。

里帰り出産しないときの工夫

里帰り出産をしない場合、ママが家事や育児で疲れてしまうことがないよう工夫をするとよいかもしれません。実際に、里帰り出産しなかったママが行っていたことを聞いてみました。


夫と協力する

「夫と話しあって育児の役割分担をしました。仕事後や仕事が休みのときの沐浴やオムツ替えなどは夫に担当してもらっていました」(30代ママ)

「子どもが生まれてすぐの頃は、赤ちゃんが小さいことや私の身体が回復していないこともあり、買い物へ行くのが大変でした。夫に相談して、仕事の帰りにスーパーへ寄り買い物をしてもらうようにしました」(20代ママ)

里帰り出産をしない場合には、夫の協力が重要になってくるかもしれません。産後すぐの時期は、ママの身体の回復のことも考え、夫と家事や育児の役割分担をするなど周りに頼ることも考えるとよいかもしれません。


気分転換する時間をもつ

「子どもが小さいうちは家にいる時間が長かったので、子どもが昼寝をしている時間は自分のやりたいことをやろうと決めました。裁縫が趣味だったので、子どものためにガーゼハンカチなどを作っていました」(30代ママ)

「夫が家にいるときには子どもを夫に任せ、外に散歩へ出たり、喫茶店へ行ったりしていました。1人で外へ出ることでストレス発散できました」(30代ママ)

里帰り出産しない場合、ママは家事や育児でストレスが溜まってしまうこともあるかもしれません。ママにあった気分転換の方法を見つけて実践してみてはいかがでしょうか。


便利家電を使う

「子どもが泣くことも多く、ゆっくり調理する時間が取れなかったので、時短調理が可能な圧力鍋を購入しました。普通の鍋だと時間のかかる煮込み料理も、圧力鍋なら短時間で調理できるのでとても助かりました」(20代ママ)

「小さな子どもがいると、寝ている時間には音をたてられないと思い、掃除機をかける時間を取りづらく感じていました。自動で掃除してくれるロボット掃除機を購入したところ、赤ちゃんのお世話中でも掃除をしてくれるので、とても楽な気持ちになりました」(30代ママ)

家事が時短できる便利家電も、里帰り出産しない場合にとても役立ちそうです。時短調理できるものは、圧力鍋のほかにも自動調理鍋や保温鍋などいろいろあるようなので、ママが使いやすそうな調理器具を探してみてはいかがでしょうか。

初産で里帰り出産しない場合は事前準備をしっかり

妊婦のママとその夫
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初産の場合、さまざまな理由から里帰り出産をしないと考えていても、家事や育児をやっていけるか不安になることもあるかもしれません。不安を減らすためには、必要な情報の収集など、出産前にできることをやっておくとよいかもしれません。産後は、夫と協力したり、気分転換する時間を作ったりするなどいろいろ工夫して、里帰り出産しないでも無理なく生活できるとよいですね。

2018.10.07

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