跳び箱の開脚跳びのポイントや補助のコツ。うさぎ跳びや馬跳びで遊びながら練習しよう

跳び箱の開脚跳びのポイントや補助のコツ。うさぎ跳びや馬跳びで遊びながら練習しよう

跳び箱の技には、開脚跳び以外に開脚伸身跳びや屈伸跳びといった技もあるようですが、まずは基本的な動作を教えようと考えるママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、うさぎ跳びや馬跳びを取り入れた遊びや練習のポイント、補助のコツを小学校教員だった筆者の経験やママたちの体験談を交えてご紹介します。

跳び箱の開脚跳びの練習をしよう

跳び箱の技にはさまざまな種類があり、なかには開脚伸身跳びや屈伸跳びといった難しい跳び方もあるようです。ママたちに聞くと、まず基本的な開脚跳びを練習をさせてあげたいと思うのに、どのように教えたらよいかわからず悩むといった声もありました。

実際に、ママたちは子どもに開脚跳びを教えるためにどのような練習を取り入れているのでしょう。

跳び箱の練習につながる遊び

跳び箱は、手で体をしっかり支えて前へ押し出す動作が必要のようです。まずは、遊びのなかで跳び箱の練習につながる動きを身につけていきましょう。


手押し車

跳び箱の練習につながる遊び「手押し車」

「子どもの手の力をつけようと思い、私が子どもの足首を持ち、子ども自身の手の力で進む手押し車の遊びを取り入れました。肘を曲げないようにと声をかけながら遊びました」(30代ママ)

手押し車はひとりが両手を床につき、もうひとりが相手の足首を持って進む二人組で行う運動です。手押し車のコツは、肘を伸ばして手で自分の体重を支えることなので、子どもが肘を伸ばせるように補助をしてあげるとよいかもしれません。


うさぎ跳び

跳び箱の練習につながる遊び「うさぎ跳び」

「跳び箱の練習にはうさぎ跳びもよいと聞き、子どもといっしょにやってみました。床に両手をしっかりつき両足を蹴って高く上げる遊びなので、慣れると楽しそうに何度も繰り返していました」(30代ママ)

「子どもが保育園でうさぎ跳びのやり方を教えてもらったことをきっかけに、床に薄いマットレスを敷いて練習しました。勢いをつけすぎて顔から転ばないように、声をかけながら遊ばせました」(30代ママ)

うさぎ跳びは両手を床についたまま、ジャンプした両足をできるだけ前に出すという運動です。うさぎ跳びのコツは手をしっかりつき、お尻と足を高く上げることのようで、子どもが楽しみながら跳び箱の練習をすることができそうです。


馬跳び

跳び箱の練習につながる遊び「馬跳び」

「休日にパパにも協力してもらい、私と息子と3人で馬跳びをして遊びました。私が馬になり、息子が跳ぶのをパパが補助してくれました。馬跳びをすることで、遊びながら跳び箱の動きの練習ができてよかったです」(40代ママ)

馬跳びは跳び箱の開脚跳びのように人間の馬を跳び越す遊びです。馬になる大人には跳び越す子どもの様子が見えないので、補助をする大人がいると無理のない練習ができ、ケガの心配も少ないかもしれません。

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開脚跳びの練習メニュー

開脚跳びの動作としては、手をできるだけ前方につく、両足でジャンプ、手をついたまま両腕の外側から足を手より前方に出すという流れになるようです。各動作をスムーズに行うには、どのような練習メニューがあるのでしょう。


手をしっかりつく練習

跳び箱を飛ぶ子ども
© tatsushi - Fotolia

開脚跳びの練習をするときには、跳び箱の上に両手をしっかり前につくことを意識することから始めるとよさそうです。筆者も小学校で跳び箱の練習をする際には、準備運動として床に両手を同時につく練習や、肘を伸ばして体重を前の方にかける練習を何度もすることがありました。

床に布団などを敷いて練習する場合は、手をついたときに敷いたものが動かないように工夫してあげましょう。


ジャンプの練習

手のつき方に慣れたら、手をついたままジャンプをする練習に進みましょう。両手をしっかりついてお尻を高く上げることがジャンプのコツのようです。また、ジャンプをする際は必ず両足で踏み切るように、足の動きを見てあげましょう。腕が曲がらないように声かけや補助をしてあげてもよいようです。


足を手より前に出す練習

両足でジャンプをすることに慣れてきたら、足を手よりも前方に出すという練習に移りましょう。開脚跳びでは、手を床についた状態のまま、ジャンプした足を手より前方に出すということがポイントになるようです。筆者は子どもを指導するときに、跳び箱を跳び越すタイミングで足が前に出る様子をイメージできるような体の動きになるよう意識して補助をしていました。

子どもに伝わりにくい場合はママやパパがやって見せてあげるのもよいかもしれません。

開脚跳びの練習をするときのポイント

家庭で開脚跳びの練習をするときに意識していたポイントについてママたちに聞きました。


広い場所で練習する

「跳び箱の練習をするときには、ジャンプをしたり転んだりすることも考えて、広い場所で練習をさせました。家の近くの公園で練習したり、家の中では家具をどかしてスペースを確保しました」(40代ママ)

跳び箱の練習をするときには、できるだけ広い場所で行うとケガの心配が少ないかもしれません。他には、家のなかの練習する場所として廊下が便利だったというママの声もありました。


子どもの様子にあわせる

「うちの子は夢中になると疲れていても続けるので、バランスを崩してケガをしないか心配でした。そこで、子どもの様子にあわせて休憩をするよう声をかけたり、日によっては練習をお休みすることを提案しました」(30代ママ)

子どもの様子にあわせて練習を行うように意識しているママがいました。子どもによっては、短い時間でさまざま動作をする開脚跳びに慣れないことで、気づかないうちに疲れが溜まってしまうかもしれません。子どもの様子にあわせて体を休ませることも開脚跳びの上達につながるかもしれませんね。


楽しく練習する

「子どもが跳び箱などの練習をするときは、楽しくできることを意識し、もっと跳び箱の練習したいと思ってもらえるように声がけにも工夫しました」(40代ママ)

跳び箱の練習をするときには、楽しい気持ちで行うことも大切かもしれません。ママのなかには、あまり疲れない程度で練習をやめることで、子どもがもっと練習したいという気持ちにつながったようだったという声もありました。

子どもと跳び箱の練習を楽しもう

外遊びの親子
iStock.com/monzenmachi

開脚跳びは、開脚伸身跳び、屈伸跳びなどの跳び箱の難しい技につながる基本的な跳び方のようです。開脚跳びができるようになるために、うさぎ跳びや馬跳びで遊んだり、跳び方のコツや補助のポイントを確かめたりするとよいかもしれません。

子どもと楽しみながら開脚跳びの練習ができるとよいですね。

2018.08.15

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