離乳食で全卵はいつから?全卵デビューのポイントや保存方法とレシピ

離乳食で全卵はいつから?全卵デビューのポイントや保存方法とレシピ

離乳食を進めていく中で、いつから全卵を使ったらよいか考えるママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、離乳食で全卵はいつから使えるのか、初めて全卵を使うときのポイントや保存方法、全卵を使った離乳食レシピを、ママたちの体験談をもとにご紹介します。

離乳食で全卵はいつから?

離乳食で卵はいつから使うことができるのでしょうか。厚生労働省の資料によると、離乳食の開始はおかゆから始め、慣れてきた頃から野菜や、果物を、さらに慣れてきたら豆腐や白身魚など、徐々に増やしていくとよいとされています。

また、離乳食が進むにつれ、卵は卵黄(固ゆで)から全卵へと進めていくとよいようです。全卵をあげる目安量は、離乳食中期で卵黄1個から全卵1/3個、離乳食後期で全卵1/2個、離乳食完了期で全卵1/2から2/3個とされています。実際にママたちはいつから離乳食で全卵を使い始めたのでしょうか。

「7カ月頃からゆで卵の卵黄をおかゆに入れ始めて、慣れてきた9カ月頃からは白身も細かく刻んで、黄身といっしょに少しずつ混ぜていました。卵黄も全卵も、初めてあげるときは小さじ1の半分の量からあげるようにしていました」(1歳児のママ)

「離乳食を始めて1カ月経ったくらいに、ゆで卵の卵黄を小さじ1からあげ始めました。全卵にしたのは10カ月になってからです」(11カ月の赤ちゃんのママ)

離乳食で卵を使うときは、離乳食中期頃に卵黄から少しずつ始め、慣れてきた頃に全卵にしたというママの声がありました。厚生労働省の資料でも、新しい食品を始めるときにはひとさじずつ与え、乳児の様子をみながら量を増やしていくとされており、離乳食で全卵を使うときは赤ちゃんの様子や離乳食の進み具合を見ながら、少量ずつ取り入れていくとよいかもしれません。

出典:「Ⅱ離乳編」/厚生労働省

離乳食で全卵を使うときのポイント

離乳食で全卵を使うとき、どのようなことに気をつけるとよいのでしょう。離乳食で全卵を使うときのポイントについて、ママたちに聞いてみました。


よく加熱する

炒り卵
iStock.com/Floortje

「離乳食期に生ものはよくないと聞いていたので、半熟にならないように、きちんと火を通すことを心がけていました」(1歳児のママ)

離乳食では、卵の中まで火が通るようにしっかり加熱していたというママの声がありました。炒り卵にして火の通りにムラが出ないようにしたり、ゆで卵であれば通常より長めに茹でたりして、きちんと加熱する工夫をするとよいかもしれません。


間隔をあける

「少しずつゆっくり進めたほうがよいのかなと思い、全卵をあげ始めた頃は、2日おきにあげたり、3回食のうち1回にしたりしました」(1歳児のママ)

赤ちゃんの体に負担にならないよう、全卵をあげるときは間隔をあけるようにしたママもいるようです。離乳食で初めて全卵を使うときは、赤ちゃんの体調や気分が比較的落ち着いている、平日の午前中にしていたというママもいました。


市販のベビーフードやおやつにも気をつける

「ベビーフードを食べさせるときは、卵黄と全卵のどちらがどのくらい使われているのかを確認してから食べさせていました。卵白をまだあげていないときには、全卵使用のものや卵白を使用したのものは避けるようにしていました」(11カ月の赤ちゃんのママ)

ベビーフードや子ども用のおやつに全卵が使われていることもあるようです。卵白をまだあげていない時期にベビーフードなどを赤ちゃんにあげる場合は、原材料を確認するとよいかもしれません。

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離乳食で使う全卵の保存方法

離乳食で使うために加熱した全卵はどのように保存をするとよいのでしょうか。離乳食で使う全卵の保存方法についてママたちに聞いてみました。


ゆで卵は細かく刻んで

「固ゆでにしたゆで卵を細かく刻んで、小分けのフリージングトレーに入れて冷凍保存していました。少量ずつ簡単に取り出せるし、おかゆやスープにポンと入れられるので便利です」(1歳児のママ)

ゆで卵は、細かく刻んでから冷凍庫で保存しておくとよいようです。フリージングトレーを使うママのほか、ラップに包んで黄身をさらに揉みほぐしてから冷凍するというママもいました。黄身はそのままあげると赤ちゃんがむせてしまうこともあるので、使うときはおかゆやとろみをつけたスープに入れてあげると赤ちゃんが食べやすいかもしれません。


卵焼きにしてから

卵焼き
iStock.com/Marika-

「手づかみ食べができるようになってきたら、卵焼きを作って一口サイズに切って冷凍保存していました。食べるときに解凍するだけなので忙しいときは助かります」(1歳児のママ)

赤ちゃんに噛む力がついてきたり、手づかみ食べができるようになってきたら、薄焼き卵や卵焼きにしてから冷凍しておくと便利なようです。赤ちゃんにあわせた薄さや大きさにしておくと、食事の準備の時短になるかもしれません。

冷凍保存した場合でも、赤ちゃんが食べる離乳食に使うことを考え、早めに消費するようにしましょう

全卵を使った離乳食レシピ

全卵を使った離乳食のレシピにはどのようなものがあるのでしょう。ママの体験談をもとにご紹介します。


野菜と卵の煮込みうどん

「大根やにんじんをやわらかく茹でたところに、うどんとだしを入れます。煮立ったら溶いた全卵を2分の1個分回し入れて、火が通るまで煮込んだら完成です」(11カ月の赤ちゃんのママ)

全卵を入れてからしっかり煮込むことできちんと全卵に火を通すことができるようです。片栗粉などで汁にとろみをつけてあげると、さらに食べやすくなるかもしれません。


卵入りポテトサラダ

「固ゆでにしたゆで卵を細かく刻んで、やわらかく茹でてからつぶしたじゃがいもに混ぜるだけで簡単にポテトサラダができます。子どもの分を取り分けたあと、マヨネーズや塩コショウで味付けをすれば大人のおかずにもなるので便利です」(1歳児のママ)

そのままだと食べにくいゆで卵も、じゃがいもに混ぜることで食べやすくなるようです。味が薄く赤ちゃんが食べにくい場合は、牛乳でのばしたり粉チーズやバターを少し入れて味をつけてあげるとよいかもしれません。


野菜オムレツ

「冷凍のミックスベジタブルを解凍してから細かく刻み、少量の牛乳か水を加えてからオムレツにしています。彩りもきれいだし、いろいろな野菜を混ぜこめるのでよく作っています」(1歳児のママ)

牛乳か水を少し加えることで、オムレツがしっとりやわらかくなるというママの声がありました。中の野菜を子どもの苦手な野菜やそのままでは食べさせにくいひじきやわかめに変えると、赤ちゃんがいろいろな食材を食べるきっかけになるかもしれません。

全卵を離乳食に使うときは赤ちゃんに合わせて

ご飯を待つ子ども
iStock.com/kool99

離乳食で全卵をいつから始めるかは、赤ちゃんの体調や離乳食の進み具合によってさまざまなようです。全卵は手軽に調理ができるので、初めてあげるときの量やあげる間隔に気をつければ便利な食材と言えるかもしれません。レシピの幅も広がる全卵を、離乳食づくりにうまく活用できるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2018年7月10日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2018.09.20

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