お食い初めのお吸い物。はまぐりを使ったお吸い物作り方や残った汁物のアレンジレシピ

お食い初めのお吸い物。はまぐりを使ったお吸い物作り方や残った汁物のアレンジレシピ

お食い初めに汁物を準備するとき、基本的なお吸い物の作り方や、はまぐりの代わりにあさりを使ってもよいのかなど悩むママもいるかもしれません。今回の記事では、お吸い物の作り方や残った汁のアレンジレシピなどを、ママたちの体験談を交えてご紹介します。

お食い初めをしよう

お食い初めとは

お食い初めとは、子どもが食べるものに困らないようにや、健やかな成長を願って赤ちゃんが食べ物を食べる真似をする伝統行事とされています。別名「百日祝い」とも呼ばれており、赤ちゃんの生後100日の頃に行うのが一般的なようです。


お食い初めのお祝い膳メニュー

一般的には、お食い初めに出すお祝い膳のメニューは、一汁三菜が基本とされていて、お赤飯、お吸い物、鯛の尾頭つき焼き魚、煮物、香の物などを用意するとされています。料理のひとつひとつには、それぞれ子どもの成長を願う意味を込められているようですが、地域によってメニューや使う具材もさまざまのようです。

お吸い物の意味や貝の種類

お吸い物の意味
iStock.com/bonchan

お食い初めには、貝を使ったお吸い物を用意することが多いようですが、どのような意味が込められているのでしょうか。また実際にママたちはどのような種類の貝を使ってお吸い物を作っているのか聞いてみました。


お吸い物の意味

お吸い物の意味としては「吸う」力が強くなるようにという意味から転じて、赤ちゃんが母乳をたくさん飲んですくすく育ちますように、という願いが込められているようです。また、貝を使った汁物にすることで、二枚貝のようにピッタリあう伴侶に出会えますようにとの意味があるといわれています。


お吸い物に入れる貝の種類

お吸い物に入れる貝はどのような種類を選ぶとよいのでしょう。ママたちに聞いてみました。

「お祝いの汁物なのではまぐりを入れました。母から時期によってはスーパーで売ってないこともあると聞いていたので、早めに予約して購入しました」(30代ママ)

「二枚貝であれば良縁の願いが込められると思い、準備の手軽さを考えてあさりを使ったお吸い物にしました」(20代ママ)

二枚貝であるはまぐりやあさりをお吸い物の具にしたというママの声がありました。はまぐりは、対の貝であればきれいに殻を閉じ、ほかの貝とは決してあわないことから良縁につながる縁起のよい貝といわれ、お祝いの席のお吸い物に用いられることが多いようです。

また、貝の種類や季節によっては、店頭で日常的に扱っていないこともあるようなので、お食い初めの準備をするときには、事前にどのような食材を使うのか考え、早めに手配しておくとよいかもしれませんね。

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基本のお吸い物の作り方

はまぐりやあさりのお吸い物はどのように作ればよいのでしょうか。基本的な作り方をご紹介します。

1.はまぐり(またはあさり)は、海水程度の塩水に入れ砂出しをしておきます。調理する前には貝同士をこすりあわせて洗います。

2.水、はまぐり(またはあさり)、昆布を鍋に入れ、火にかけます。沸騰する少し前からアクが出てくるのですくい取ります。

3.沸騰したら火を弱め昆布を取り出し、貝の口が開くのを待ちます。貝が開いたら、味付けに酒を加え、塩や醤油で味を整えます。はまぐりを椀に盛りつけ、汁を注いだら完成です。

貝のお吸い物を作るときは、昆布と貝は水からじっくり火にかけることで、旨味を十分に引き出せるそうです。また、貝類は、火を入れ続けると身が硬くなってしまうこともあるようなので、あまり煮立たせないようにするのがポイントかもしれません。

お吸い物のアレンジレシピ

お食い初めのためにお吸い物を作るとき、足りないことのないよう少し多めの量で作ることもあるかもしれません。お吸い物の汁だけが残ってしまった場合に、簡単にできるアレンジレシピをママたちに聞いてみました。


茶碗蒸し

はまぐりアレンジ
iStock.com/jirapath09

「残った汁に卵と水を入れて混ぜ、茶こしで濾します。野菜などの具を入れた器へ卵液を流し入れ、電子レンジで加熱するか、蒸し器で蒸せば茶碗蒸しの完成です」(30代ママ)

お吸い物の残りをアレンジして茶碗蒸しを作ったというママの声がありました。はまぐりやあさりの旨味のある出汁を使うことで、手軽においしい茶碗蒸しが作れそうですね。

ママのなかには、同じくお吸い物で残った花麩を使い切るために茶碗蒸しの具として入れたという声もありました。


だし巻き卵

「卵にお吸い物の残りの汁を加えよく混ぜます。卵焼きの要領で焼いたらでき上がりです」(20代ママ)

だし巻き卵に、お吸い物で使った三つ葉を入れて焼いたり、甘い方が好みの場合は砂糖を少々入れるというママの声もありました。お吸い物の汁の量によっても味が違うようなので、好みの味つけで作ってみてはいかがでしょうか。


炊き込みごはん

「ご飯を炊くときに、しめじや油揚げなどそのとき冷蔵庫にあるものを入れ、お吸い物の残り汁を規定量になるまで加えて炊飯します。はまぐりやあさりが入っていなくても、出汁のきいた炊き込みご飯ができます」(30代ママ)

お吸い物の残りで炊き込みご飯をも作れるようです。水の代わりに具とお吸い物の汁を加えるだけなので、忙しいママでも作りやすいレシピかもしれませんね。

お食い初めには気持ちを込めてお吸い物をつくろう

お食い初めのはまぐり
iStock.com/ia_ai

お食い初めに用意するお祝い膳のメニューのひとつとして、子どもの成長と良縁を願い、貝を使ったお吸い物などの汁物を準備するようです。お吸い物に入れる貝ははまぐりのほか、あさりなどを使うこともあるそうでした。また、お吸い物の汁が残ってしまったときは、出汁を活かした料理を作ることもできるようです。子どものお食い初めのお祝いに、気持ちの込めたお吸い物が作ってあげられるとよいですね。

2018.06.21

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