離乳食後期の野菜スティックの調理方法。手づかみ食べしやすい野菜や調理の工夫

離乳食後期の野菜スティックの調理方法。手づかみ食べしやすい野菜や調理の工夫

離乳食後期の赤ちゃんの手づかみ食べの練習に、野菜スティックを選ぶママもいるようです。今回は、離乳食向けの野菜スティックの調理方法、野菜スティックにしやすい食材、食べない場合の対策についてママたちに聞いてみました。

離乳食後期の手づかみ食べ

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厚生労働省の資料によると、離乳食後期頃から始まる手づかみ食べの重要性について書かれており、食べ物を目で見て確かめて、手指でつかんで口まで運ぶという目と手と口の協調運動により、スプーンやフォークを上手に使えるようになるとされています。

ママたちに聞くと、離乳食後期は「自分でやりたい」という気持ちが出てくる時期のようです。この頃から野菜スティックなどの、簡単に作りやすく、手づかみ食べがしやすいメニューを食事に取り入れてみるのもよいかもしれません。今回は、手づかみ食べの練習に使える野菜スティックについてご紹介します。

出典:「Ⅱ離乳編」/厚生労働省

離乳食向け野菜スティックの調理方法

ママたちは、離乳食向けの野菜スティックをどのように調理しているのでしょうか。工夫しているポイントを含めて聞いてみました。


茹でる

「さつまいもやじゃがいもなどは茹ですぎると崩れやすいので、柔らかくなる手前で取り出し、余熱でちょうどよい固さになるようにしています」(20代ママ)

「お鍋に水と野菜を入れて加熱し、沸騰したら弱火で様子を見ています。1度にいろいろな食材を茹でる場合は、火の通りやすいものから鍋に入れるようにしています」(40代ママ)

茹でる場合、1度にたくさんの野菜を調理できるので便利なようです。食材により茹でる時間が異なるので、様子を見ながら固さを調整できるとよいかもしれません。他にも、手で握っても崩れない硬さに茹でているというママの声もありました。


アク抜き

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「さつまいもはアクが気になるので、切ってからしばらく水につけてから調理するようにしています」(20代ママ)

「じゃがいもなどは、茹でたときに出るアクをこまめに取り除くようにしていました」(30代ママ)

アクのある食材は、赤ちゃんが食べやすいようにアクを取ってあげるとよいようです。ひと手間かけることで、赤ちゃんも野菜を食べやすくなるのではないでしょうか。


電子レンジ

「耐熱容器に食材を入れ、少量の水をふりかけて加熱していました。均一に加熱されるように、できるだけ同じ大きさや薄さに切るようにしていました」(30代ママ)

「何種類か作りたいときは食材によって加熱する時間が違うため、食材ごとに分けて加熱していました」(40代ママ)

均一に加熱するために、食材や大きさを揃えるなどの工夫をしているようです。加熱に時間のかかる根菜類などは、耐熱容器に野菜が隠れるくらいの水を入れて加熱しているというママの声もありました。

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離乳食で野菜スティックにしやすい野菜

ママたちは、離乳食の野菜スティックにどのような食材を選んでいたのでしょうか。


にんじん

にんじん
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「離乳食初期の頃から食べ慣れているにんじんをスティックにしてあげました。にんじんは過熱すると甘みが増すようで、子どもも食べやすかったようです」(30代ママ)

離乳食でも食べ慣れているにんじんを、野菜スティックにするママもいるようです。茹でることで甘みも増すので、赤ちゃんも喜んでくれるのではないでしょうか。


だいこん

「だいこんを食べやすい大きさに切ってあげていました。手に持ちやすかったようで、次から次へと食べてくれました」(30代ママ)

子どもが手に持ちやすい食材は、手づかみ食べに向いているようです。離乳食の進み具合や赤ちゃんの様子を見ながら、固さを調整してあげると食べやすいかもしれません。


さつまいも

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「子どもが好んで食べていたさつまいもを野菜スティックにしてみることにしました。喜んでパクパク食べてくれました」(20代ママ)

子どもが好きな食材で作ると、手づかみ食べの練習も進むのではないでしょうか。子どもの食べたいという気持ちを引き出してあげる食材を選ぶことも食材選びのポイントかもしれません。

野菜スティックを食べない場合の対策

野菜スティックを赤ちゃんにあげてみたところ、なかなか食べてくれない場合もあるようです。野菜スティックを食べない場合の対策として、ママたちはどのようにしていたのでしょうか。


硬さを見直す

「野菜スティックをあげてみたところ、子どもは口に入れてもすぐに出してしまい、食べてくれませんでした。硬くて食べにくいのではないかと考え、柔らかめに調理してあげると、喜んで食べてくれました」(30代ママ)

野菜を柔らかくしすぎて、子どもがうまく手づかみできず、食べてくれなかったというママの声もありました。子どもに合った固さに調理してあげると、子どもも食べてくれるかもしれません。


下ごしらえをする

「いんげんなどの筋がある食材は、筋を取ったり、食べやすいようにヘタを切ったりしていました」(30代ママ)

「アスパラを子どもにあげたところ、皮が気になるようで、顔をしかめて食べずらそうにしていました。根元に近い部分の皮をむいてあげると、手を伸ばして食べてくれるようになりました」(20代ママ)

食材が口に残って食べにくいことを嫌がる赤ちゃんがいるかもしれません。下ごしらえを丁寧にしてあげると、子どもも食べやすくなるようです。アクのある食材は、下ごしらえとしてアク抜きをするとよいかもしれません。

離乳食に野菜スティックを取り入れてみよう

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離乳食後期からの手づかみ食べの練習として、野菜スティックは食べやすく、便利かもしれません。ママたちは、食材の硬さを意識したり、下ごしらえをしたりと、調理方法を工夫しているようです。ママたちの野菜スティックを食べないときの対策などもを参考に、離乳食に野菜スティックを取り入れてみてはいかがでしょうか。


※記事内で使用している参照内容は、2018年4月25日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2018.04.27

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