離乳食はいつから?パン粥の離乳食時期別の進め方とアイディア

離乳食はいつから?パン粥の離乳食時期別の進め方とアイディア

離乳食のパン粥はいつから始めればよいのか、離乳食初期・中期・後期・完了期別に解説していきます。

パン粥を離乳食で始める前に

パン粥に使われる食パンは小麦を多く含む食材なので、お粥や野菜のペーストに慣れた頃から与えるとよいとされています。主食として、離乳食に用いられることが多く、完了期には95.5%のママが取り入れているようです。

いつから食べさせてよい?

パン粥はいつから離乳食に使用できるのでしょう?厚生労働省の資料によると、パン粉に使われるパンは、離乳食初期の5〜6カ月頃から子どもに与えられているようです。

離乳食の開始時期の目安としては、

・授乳の間隔があき、タイミングも一定になってきた
・食物に興味を持つようになってきた
・スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる

などがあげられるようです。

進め方の目安

離乳食初期(5~6カ月)

食事のタイミングは、体調やご機嫌がよいなど子どもの様子を見ながら、1日1回1さじずつ始めましょう。厚生労働省の資料によると30.8%のママがこの時期に、パン粉に使われるパンを離乳食で与えているようです。


離乳食中期(7~8カ月)

離乳食を開始して1カ月を過ぎた頃から、1日2回食で食事のリズムをつけていくようになるでしょう。厚生労働省の資料によると72.2%のママがこの時期に、パン粉に使われるパンを離乳食で与えているようです。


離乳食後期(9~11カ月)

生後9カ月頃から、授乳やミルクがメインではなくなる子が増えてくるかもしれません。1日3回食に進めていくなど、大人と同じ食生活が始まる時期といえるでしょう。厚生労働省の資料によると91.2%のママがこの時期に、パン粉に使われるパンを離乳食で与えているようです。


離乳食完了期(12~18カ月)

1日3回の食事のリズムを大切にすることが、生活リズムを整えるきっかけの一つと言えそうです。厚生労働省の資料によると95.5%のママがこの時期に、パン粉に使われるパンを離乳食で与えているようです。

出典:厚生労働省「Ⅱ離乳編」

目安の量

調理用計量スプーンの大さじは15ml、小さじは5mlです。1mlを約1gとして考えれば、量の目安にできそうです。


離乳食初期(5~6カ月)

調理形態の目安は、なめらかにすりつぶした状態
子どもの様子を見ながら、1日1回1さじずつ始める


離乳食中期(7~8カ月)

調理形態の目安は、舌でつぶせる硬さ(豆腐くらい)
1回当たりの目安量は50~80g


離乳食後期(9~11カ月)

調理形態の目安は歯ぐきでつぶせる硬さ(バナナくらい)
1回当たりの目安量は90~80g


離乳食完了期(12~18カ月)

調理形態の目安としては、歯ぐきで噛める硬さ(肉団子やゆで卵の白身くらい)
1回当たりの目安量は90~80g

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パン粥を使った離乳食のメニュー例

エプロンとベビー食器
Africa Studio/Shutterstock.com

かぼちゃのパン粥

「5カ月の子どもに作っているメニューです。食パンは耳を切り落とし、食べやすい大きさにちぎっておきます。

お湯で溶いた粉ミルクを電子レンジで加熱してから、食パンと混ぜてすり潰し、ペースト状のかぼちゃをトッピングします。普段のお粥と違うからか、よく食べてくれます」(30代ママ)

離乳食初期のお粥に慣れてきた頃、ペースト状の野菜入りパン粥を与えたというママが多くいました。


バナナ入りパン粥

「10カ月の頃の朝食のメニューです。食べやすい大きさの食パンと牛乳を電子レンジで加熱して、潰したバナナと混ぜ合わせて完成です。バナナの甘みが食べやすいようでした」(30代ママ) 

パン粥は簡単に調理できるので、忙しい朝には便利なようです。

保存方法

初期・中期

「パン粥を冷凍保存パックに薄く広げ、冷凍保存しています。使う分だけを割って取り出せるので便利です」(30代ママ)

離乳食が始まった頃の初期・中期は1日の食事の回数や、1回の量も多くないので、冷凍保存しても多く作らなかったという声もありました。


後期・完了期

「離乳食後期になり食べる量も多くなってきたので、1食分ずつ小分けの容器に入れて、冷凍保存しています」(30代ママ)

食事のタイミングに子どもを待たせることなく出せるように保存。すぐに食べられる状態に調理してから冷凍保存しているママもいるようです。

気をつけていた点

下ごしらえ

「食パンの耳は硬いので、切り落とすようにしています」(30代ママ)

パン粥にするパンは食パンを選び、子どもが食べやすいように耳を切って調理しているママが多いようでした。


味を変えてみる

「パン粥に慣れてきた頃、食べ進まないことがあったので、バナナやかぼちゃを混ぜて、味に変化をつけると食べやすいようでした」(30代ママ)

離乳食初期にパン粥に慣れてきた頃、ペースト状の果物や野菜を混ぜて、子どもが食べやすいように工夫しているママがいました。

パン粥はいつからでも離乳食で活躍

パン粥を食べる赤ちゃん
alice-photo/Shutterstock.com

パン粥は離乳食初期・中期・後期・完了期のいつからでも取り入れられているようです。下ごしらえや冷凍保存もしやすいようなので、味付けや調理方法など工夫をして食事に取り入れていくとよいでしょう。

パン粥に混ぜる食材を少しずつ増やしていき、食べる楽しさを感じてもらえるとよいですね。


※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

※記事内で使用している参照内容は、2017年12月7日時点で作成した記事になります。

2017.12.11

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