1歳児の寝かしつけ。絵本や歌、抱っこやおんぶなどスムーズにする方法

1歳児の寝かしつけ。絵本や歌、抱っこやおんぶなどスムーズにする方法

0歳の頃に比べて1歳児の寝かしつけ方法に困っているママ・パパもいるのではないでしょうか。断乳後の昼寝や夜の寝かしつけ方法はどうしていますか?抱っこやおんぶ、絵本、歌などで今より少しでも早く寝てくれる方法を、ママたちや元保育士である筆者の体験を交えながらご紹介します。

1歳児の寝かしつけで困ること

体力がついてきて動き回る

「布団に入っても出てきてしまうし、0歳のときより体力がついたようで抱っこしてもなかなか寝てくれない」(20代ママ)

1歳を過ぎるとたっちやあんよができる子どもが増えるようです。断乳や卒乳すると特に、よく食べて動けるようになってくるのではないでしょうか。


断乳・卒乳後はおっぱいに頼れない

授乳期の寝かしつけ方法をおっぱいやミルクで行なっていたママは、断乳・卒乳してからどうやって寝かしつけをしたらよいのか困ってしまうようです。


パパの帰宅時間と重なる

「断乳後の寝かしつけは抱っこで絵本を見たり、おんぶで歌を歌ったりしていました。やっと眠りそうになったとき、パパが帰宅してカギを開ける音が聞こえた途端に子どもが目覚めてしまい、これまでの私の努力は何だったんだろうというときがあります」(30代ママ)

筆者自身も同じような経験をして大変だと感じました。

ママたちに聞いた寝かしつけの方法

入眠儀式を作る

カーテンなどを利用して外の光が入らないようにする、時計の秒針やパソコンの待機音などが聞こえないように家電製品を置く場所に気をつける、など睡眠環境を整えて眠りに誘ってみましょう。

筆者が1歳児クラスの担当保育士をしていたときの、昼寝前の行動パターンを紹介します。給食後トイレを済ませたら、カーテンを引いて部屋を通常よりやや暗くします。保育士が声のトーンを落として歌や絵本の読み聞かせをした後、子どもたちは布団に入りました。

寝る前の行動を決めて毎日繰り返すと、子どもたちも安心して眠りにつけるようでした。


抱っこでスキンシップ

子どもを抱っこするママ
takayuki/Shutterstock.com

抱っこやおんぶ、腕枕、添い寝でママの体温が伝わり子どもの体が温まることで、断乳後でも安心して眠れるようです。

筆者が保育園や自分の子どもに試した方法のなかでは、添い寝をしながら子どもの呼吸リズムに合わせていっしょに呼吸すると、寝てくれることが多かったです。

抱っこやおんぶも子どもにとって嬉しいスキンシップのようなので、子どもの様子を見ながら背中をさすったり、頭を撫でたり、子どもが心地よさそうな場所を試してみましょう。足が冷えていると眠りづらい場合もあるようですので、足の裏からふくらはぎを優しくマッサージすると体の力が抜けてきて温まり、眠り始める子どももいました。


子どもが安心できる物を使う

「赤ちゃんのときから、胎内音や子守唄を聞くことができるぬいぐるみを持っています。2歳半を過ぎた今でも、このぬいぐるみを抱っこして寝ています」(40代ママ)

おんぶ紐、ぬいぐるみ、タオルなど、子どもが安心できると思われる物は、いろいろ試してみるとよいかもしれません。

筆者が保育士だった頃、ベビーカーの揺れを心地よく感じて眠る子どもに対して、室内や廊下でもベビーカーに乗せて寝かしつけしたこともありました。


歌や絵本で眠りを誘う

「車に乗っているとき、いつも同じ歌が流れると眠り始めます。家での寝かしつけにもその歌を使ってみたところ、車の揺れがなくても歌だけで眠ってくれました」(30代ママ)

「ママやパパの声でゆったり静かに歌ったり、絵本を読むときは声を抑え気味にしたりして、眠りを誘う気持ちで声を出すと子どもが眠り始めました」(30代ママ)

歌や絵本で、子どもに「寝る時間だよ」と感じてもらえるようにする方法もよいのかもしれませんね。

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寝かしつけのポイント5つ

1.テレビやスマートフォンなどの画面を見せない

「寝る数時間前からはテレビやスマートフォンの画面を見せないようにして、抱っこしながら絵本を見るなど、静かに過ごすようにしたら以前よりは寝つきが良くなったような気がします」(30代ママ)

明るい画面を見ると目が冴えて眠れなくなることもあるようなので、寝る前の1~数時間は子どもの目の届くところで画面を見せないようにするほうがよいようです。


2.早起きをする

筆者の子どもは、早起きしてお日様の光を浴びたり、外の空気に触れることで体が目覚め、夜も早めに眠くなることが多いようです。

保育園でも、夜どんなに遅く寝ても朝6時頃には起こすよう保護者にすすめたことがあります。ママや家族の努力も必要になりますが、続けるうちに夜7時くらいには眠り始めるようになった子どもがいました。


3.昼間いっぱい遊ぶ

公園で遊ぶ赤ちゃん
szefei/Shutterstock.com

保育園では、子どもが1歳頃になると、好奇心にまかせてあちこち楽しそうに探索して歩く姿をよく見ていました。そんな日は給食でお腹が満たされると、昼寝のときもすぐに眠り始める子どもが多かったです。

散歩したり公園に出かけたりと、外の空気に触れながらいっぱい遊ぶと疲れるのか、寝つきもよくなるようです。


4.昼寝は短めに

「昼寝はいつも2時間半から3時間くらいしていたけれど、1時間くらい短くしてみたら、夜の寝つきが以前より早くなった」(30代ママ)

園にもよりますが、保育園の1歳児クラスでは12時頃から昼寝時間で、午後2時~3時頃までには起こすようにしていました。

子どもの体調や生活リズムを見ながら昼寝の時間を短めにし、昼寝の後も遊べる時間を作ってしっかり活動すると、夜は眠りやすくなることが多いようです。


5.寝る前は落ちついて過ごす

「パパが早く帰ってくると、子どもを喜ばせたくて『高い高い』など興奮させるような遊びをしてしまい、寝てくれなくなる」(20代ママ)

子どもが喜んでくれると、パパもつい遊んであげたくなるかもしれません。しかし寝る前は絵本を読むなど落ちついて過ごしてほしいと、パパに提案してみてはいかがでしょう。

1歳児の寝かしつけをスムーズにするために

眠る赤ちゃん
Honeyriko/Shutterstock.com

筆者も1歳の子どもの寝かしつけ方法が分からず、歌や絵本を使う、昼寝をやめてみる、パパに抱っこしてもらう、おんぶしながら揺れてみるなど、特に断乳後はなんでも試しました。

寝かしつけの時間が今よりほんの少しでも短くなるように、ご紹介した方法を参考にしてみましょう。1歳児のスムーズな寝かしつけ方法がみつかるかもしれません。

2017.12.22

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