大人数の室内遊びについて。ゲームの種類や集団で遊ぶメリット、注意点

大人数の室内遊びについて。ゲームの種類や集団で遊ぶメリット、注意点

友だちが多く集まり、室内で遊ぶことになった!そんなとき、子どもたちにどんな遊びを提案しますか?せっかく大人数で遊ぶ機会があるのなら、ひとりではできない遊びをしてみましょう!子どもたちにとって大人数で遊ぶ経験は多くのことを学べる大事な機会です。室内で遊ぶ際の注意点と共に、今すぐ実践できる大人数での室内遊びについてご紹介します。

大人数で遊ぶメリット

室内で遊ぶ子どもたち
iStock.com/maroke

1人で遊ぶときとは違った楽しさやワクワク感を体験できるのが、大人数で遊ぶ特長です。どんな良い点があるか探ってみました。


室内で広がる遊びの場

天候が悪い日など外で遊べないとき、遊びのパターンも定番化し、ついテレビやテレビゲームなどに没頭してしまう子どもも少なくないでしょう。

しかし室内でも友だちを呼んで人数を増やせば、遊びの幅は広がります。遊びのゲームをすることで、室内でも自然に体を動かして遊べるのも大人数で遊ぶメリットのひとつです。


学びが多い集団遊び

集団で過ごすうえで、自然と子どもたちの役割が決まってきます。

例えば遊びの提案をする子ども、場を仕切る子ども、間違ったことを注意する子どもなど、少人数でいるときには必要なかった役割が、大人数で遊ぶと必要になります。

その役割は誰かに決められるものではなく、大人数で過ごすなかで自然と身につくでしょう。

さらに面白いのが、日によって役割が変わったり、遊びによって変わったりするところ。ときには意見が衝突する経験もするでしょう。どれもひとり遊びでは体験できません。

大人数での遊びは、子どもたちにとって人間関係を学べるよい機会となるでしょう。

室内遊び

幼稚園などでよく行われているゲーム遊びは、家庭でも簡単にできます。

例えばイスの数が足らないとできないと思われがちなイス取りゲームは、座布団を代用するなどの工夫をしてみましょう。それぞれの遊び方と家庭で取り組むときの注意点を紹介します。


ハンカチ落とし

みんなでひとつの円を作り、内側を向いて座ります。

鬼はこの円を一周し、ひとりの子の後ろにハンカチを落とします。座っている子は後ろを振り返ってはいけません。手探りでハンカチを見つけた場合はすぐに拾い、鬼を追いかけます。

鬼はタッチされないように逃げ追いかけてきた子が元いた場所に座れたら鬼が交代となる遊びです。

また、鬼は追いかける際につい夢中になって走ってしまうので少し広めのスペースを確保するか、「早歩きで追いかける」などの補足ルールをつけるのをおすすめします。


イス取りゲーム

参加する人数より少なめのイスを用意し、外向きにならべてひとつの円を作ります。

イスの周りを音楽に合わせて回って歩き、途中で音楽が止まった時点で近くにあるイスに座り、イスに座れなかった子が負けです。少しずつイスを減らしていって最後に残った子の勝ちとなります。

イス取りゲームは、イス以外でも座布団などで代用可能。音楽も、親のスマートフォンを利用してみたり、子どもたちが順番に「音楽係」となり、アカペラで歌いながら途中で音楽を止めるといった遊び方もできます。

大人数であればあるほど盛り上がるゲームのひとつです。


じゃんけん列車

じゃんけん

はじめに、1対1でじゃんけんをしましょう。

負けた子は勝った子の肩につかまり電車を作り、そのまま次の相手を探します。繰り返していき、電車が一列になったところで終了です。

じゃんけん列車は、大人数で遊ばないとすぐに終わってしまうというデメリットもありますが、用意するものもなく気軽に楽しめます。

急いだり、焦ると転んでしまうので走らないように注意しましょう。

参加する人数が多ければ多いほど列車が長くなります。列車は自分のチームのような感覚となり、じゃんけんのときはみんなで先頭の子どもを応援するという一体感も生まれるでしょう。


指キャッチ

みんなで内側を向いてひとつの輪を作ります。

まず右手は人差し指で1を作り、左手はわっかを作りましょう。それぞれ右隣の人のわっかに自分の右指を入れていきます。リーダーの「キャッチ!」というかけ声に合わせて右手の指は抜き、左手のわっかを強く握りましょう。

上手く抜けずに、指を握られてしまった人の負けとなります。

指キャッチは、道具を使わずに座ったままできるので安全で場所を選ばない遊びです。同時に2つのことを考え頭も使うので、大人も楽しめます。


じゃんけん大会

はじめに親を決めましょう。

親の「じゃんけんぽん」のかけ声に合わせてみんなでじゃんけんをしていき、親に負けた人はその場に座ります。最後まで残った子の優勝です。

シンプルな遊びなので、用意するものもなく気軽に遊べます。

「勝った人からお菓子を選べる」特典だったり、景品をつけるなどの工夫をすると、より盛り上がるでしょう。

じゃんけんも少人数で遊ぶとすぐに終わってしまいますが、大人数で遊ぶと勝ち進んでいく楽しさや、友だちを応援する面白さが味わえます。


シーツでパラバルーン

みんなでひとつのシーツを持ち囲みましょう。

シーツの上に風船やぬいぐるみなどを乗せて、タイミングよくシーツを引っ張り風船を弾ませます。コツは落ちてくる風船がシーツの中央にくるように、みんなでタイミングを合わせることです。

大人数での共同作業となり、成功したときの喜びをみんなで分かち合えます。

こちらの記事も読まれています

室内遊びの際注意すること

横になる子ども
iStock.com/maroke

子どもたちが安全に遊べるために室内遊びでも注意したいポイントがいくつかあります。


広い空間を確保する

ついつい遊びに夢中になってしまう子どもたちは、周りが見えなくなります。そんなときに注意したいのが怪我です。

机の角や、柱の角。走ることに夢中になっていつもはつまずかない場所でつまずいたり、転んでしまうケースもあるかもしれません。

意外と、屋外よりも怪我をしやすい室内。「部屋の中では走らない」とルールを決めたり、物が少ない部屋で遊んだりと工夫をしましょう。


水分補給を忘れずに

室内といっても運動量の多い子どもたちは汗もたくさんかきます。脱水症状などにならないためにも、お茶などを用意して水分補給をするようにしましょう。

大人数での室内遊びは学びの宝庫

子どもの室内遊び

遊びが限られていると思われがちな室内遊びは、大人数で遊ぶことによって遊びの幅が広がります。

幼稚園や学校などでよく行うゲーム遊びも、代用品を使用するなどの工夫をすると家庭でも簡単に遊べるので、ぜひ取り入れてみてください。

室内で遊ぶ際の環境を整えながら、遊びを通して学ぶ子どもたちを見守っていきましょう。

2017.09.28

おうち遊びカテゴリの記事

ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

この連載を見る

不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
一面の銀世界での非日常体験 星野リゾート リゾナーレトマム×チャレンジ力

非日常の中で、子どもがさまざまな力を育むきっかけになる「旅」。今回は「星野リゾート リゾナーレトマム」親子旅のレポートです。「旅育」をテーマに専門家に話を伺い、想像力を育んだ旅についてお伝えします。