【年齢別】幼児の食育に最適な絵本の読み聞かせ。元幼稚園教諭おすすめの方法

【年齢別】幼児の食育に最適な絵本の読み聞かせ。元幼稚園教諭おすすめの方法

子どもの好き嫌いや偏食など食事に関する悩みを抱えるママもいると思います。そこで、絵本を使った食育の始めどきです。今回は、元幼稚園教諭おすすめの絵本や読み聞かせの方法を年齢別で紹介したいと思います。子どもが大好きな絵本で、楽しい食育始めてみませんか?

幼児の食育で大切なこと

幼児期は「食」に対する基盤を作るための大切な時期です。
自分で食べるものを選び、楽しく、健康に毎日を過ごすためにも、「食」の大切さを知る食育を日常に取り入れていきたいですね。


「食べる」意味を知る

食べる行為と人生を生きていくことは、切っても切り離せない関係です。食べ物は体を作り、毎日元気に過ごすためには必要なものであると教え、子どもが将来、自分で健康的な毎日を送っていけるような働きかけが大切です。


食事が楽しいと思えるように

幼児にとって食欲を満たすのはもちろん、どのような環境で食事をするかによって、満足度が違います。食事が楽しい・安心できる場であれば、子どもの今後の人生において、食事に対する前向きな姿勢につながると思います。


食べ物に対する知識を増やす

食べ物に対する知識とは、さまざまな食べ物を食べ、いろいろな味を知ったり、食べる物がどのようにできるのか成り立ちを知ることです。

知識を得ると、食べ物に対する選択肢が広がり、自分で選んで食べていく姿勢につながっていきます。子どもが大人になったとき、自分で選んで食べていけば、


健康管理や満足感をもって食事できるようになります。


また、食べ物がどのように作られているのか知り、感謝の気持ちや大切さを感じる心を育てる食育が大切だと思います。

年齢ごとに食べ物に対する意識が違う

幼児の年齢によって話せる言葉が違うように、「食」に対する意識も違います。
例えば、1歳児なら、まだまだ食べ物について知らない段階ですが、5歳児ともなると、さまざまな食べ物をいろいろなシチュエーションで食べる経験をしています。

幼児は年齢によって、経験や理解力、楽しい・心地が良いと思うものが違うため、発達段階に合わせた食育、絵本選びをするのがおすすめです。

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年齢別のおすすめ絵本と読み聞かせ方法

飛び出す絵本

1歳児

1歳児は、食べるという行為自体始めたばかりなので、まずは食べ物を教える食育をしていきましょう。
1歳児はストーリーよりも、色彩が鮮やかな食べ物だけがどんどん出てくるような、


簡単でわかりやすい絵のものがおすすめです。


1歳児の読み聞かせでは、食べ物ごとに「やわらかいね」「あまいね」「これはトマトだよ」と感触や味、名前を言葉にすると実際の食べ物とつながりやすくなるでしょう。


2歳児

2歳児は食べる行為にだんだんと慣れてくる時期です。
家族やお友だちなど、みんなで食べる楽しさを知るような食育をしていきましょう。2歳児は、クマやウサギなど、親しみのあるキャラクターが食事をしていると、興味を持ったり、楽しいと思うきっかけになります。

また、「いただきます」「ごちそうさま」などの食事の流れに沿った内容の絵本だと、


実際に食事をするときのマナーを自然と身につけていけるかもしれません。


2歳児の読み聞かせでは、食べるふりをして子どもといっしょに食べてみたり、親子で本当に食事をしているように読むと、より食事に対する意欲につながりやすくなるのでおすすめです。


3歳児

3歳児は、おままごとやお買い物ごっこなど、生活につながる遊びが多くなる時期です。
絵本の世界のものを楽しむことから、だんだんと絵本の世界のものと実際のものがつながるような食育をしていきたいところです。

例えば、ハンバーグや、サンドウィッチなど一つの料理ができるまでを描いた短いストーリーを読むと、


食べ物ができていく楽しさや作っている気分を味わえます。


3歳児の読み聞かせでは、何かを作る絵本なら、作っているときの音や質感を、言葉にしながらいっしょに感じられるようにすると、楽しく読めるのでおすすめです。読み終わった後に実際に食べ物を見たり、食べてみると、より食べ物の知識も広がると思います。


4歳児

4歳児は想像力が豊かになり、自分で何でも“やってみたい!” “知りたい!”と思う時期です。
想像の世界を楽しめたり、探求心を満たせるような食育をしていくとよいでしょう。

例えば、野菜が冒険をしたり、妖精がカレーを作ったり、ユーモアのある想像的なストーリーの絵本だと興味を持ちやすく、食事に対して前向きなイメージを持てるかもしれません。
その他にも、食べ物を食べると体がどうなるか、


食べ物と体の関係がわかるような絵本も理解できるころだと思います。


4歳児の読み聞かせでは、知っている言葉も増え、会話も活発になる時期のため、読んでいるときの子どもの反応を汲み取り、会話をしながらの読み聞かせをするのがおすすめです。


5歳児

5歳児は、他人の意見を聞いたり、自分なりの考えを持ち始める時期です。
食べ物の大切さや食べる意味を教えるような食育をしていきたいですね。野菜の種はどんなものなのか、肉や牛乳は何からできているのかなど、食べ物のルーツや、お米を作る人、野菜を作る人、それぞれに作っている人がいることが描かれた絵本は、


食べ物に感謝をする気持ちを育てることでしょう。


5歳児の読み聞かせでは、読んだ後に子どもといっしょに感想を話し合う時間を設けると、絵本で得た知識がさらに深まったり、子どもが考えを話す経験になるでしょう。子どもの感想に大人が共感すると、子どもなりに食への感性を大切にできるかもしれません。

絵本を通して親子で「食事」について考えてみる

食事

日々のなかで食べ物を口にしない日はないといってもよいでしょう。あたりまえのように過ぎる食事だからこそ、大切さを伝えていきたいですよね。

絵本の読み聞かせのように子どもが好きなものから始めると、自ら興味を持ち、楽しんで知ることにつながると思います。食べることは生きること、絵本での食育を通してママもいっしょに食事について考えてみてはいかがでしょうか。

2017.07.27

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