【助産師監修】おっぱいマッサージを図解 産前・産後・症状別の方法

【助産師監修】おっぱいマッサージを図解 産前・産後・症状別の方法

産前・産後のおっぱいにまつわる悩みはさまざま。おっぱいが張ったときなどにはどのようにするとよいのかを知っておくと慌てなくてすむかもしれません。必ず必要ではないものの、おっぱいのマッサージを行ってよい時期や具体的な方法、注意点についてまとめました。

おっぱいマッサージとは?

「おっぱいマッサージ」は「母乳マッサージ」とも呼ばれ、乳頭の周辺や乳房全体をほぐして、乳頭から母乳を出しやすくするために行うものとされています。

しかし、おっぱいのマッサージをしなくても授乳には問題のない乳房や乳頭の状態となっていくことも多く、妊娠中や産後にマッサージをしないと授乳できないというわけではありません。

また、マッサージをすれば母乳量が増えるかどうかは、はっきりとしたデータが示されていないのが現状です。(参考文献:堀内成子ほか「エビデンスをもとに答える 妊産婦・授乳婦の疑問92」(南江堂)P174)

おっぱいマッサージについてはさまざまな考え方があり、妊娠中からのマッサージを奨励している産院もあれば、推奨していない産院もあるため、健診時に確認しておくとよいでしょう。

Photographee.eu/Shutterstock.com
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おっぱいマッサージをはじめるタイミングはいつ?

おっぱいマッサージは、妊娠中に行うものと、出産後に行うものの2種類があり、妊娠中に行う場合は、一般的に妊娠後期に入ってからが目安とされています。

母乳育児をスムーズに進めるために、できるだけ早い時期からおっぱいマッサージをしておきたいと考える方もいるかもしれませんが、妊娠初期は身体があらゆる刺激に敏感なため、特に注意が必要。

これは、おっぱいマッサージをすることで分泌されるオキシトシンというホルモンが、子宮を収縮させる働きを持つためです。

妊娠初期という大切な時期の身体に負担をかけないためにも、おっぱいマッサージをするなら妊娠後期に入ってから行うようするとよいでしょう。

また、妊娠後期であっても身体の状態は人によって異なります。マッサージによる刺激がおなかの張りを促す場合もあるので、自己判断では行わず、始める前には必ず医師や助産師に相談しましょう。

出産後は、体調に問題がなければ、基本的にいつ行っても問題はありません。

おっぱいマッサージの必要性

おっぱいマッサージは、ママ全員に必要性があるというものではないですが、出産前から自分の乳頭を観察し、身体への意識を高める機会になります。


もし、自分の乳頭をよく観察したりケアをする機会がないまま産後を迎えると、陥没乳頭や扁平乳頭といった乳頭の特徴に気づかず、赤ちゃんへの授乳がうまくできず苦労することもあるかもしれません。

できるだけ産前に、自分で乳頭を見たり触ったりしてどのような状態かを確認し、おっぱいマッサージの必要性について心配であれば、実際に助産師さんにおっぱいの状態を調べてもらって相談しましょう。

おっぱいマッサージを控えたほうが良い人

ママによっては、おっぱいマッサージを控えたほうがよい場合があります。

主に、正期産(妊娠37週以降)以外の時期に頻繁にお腹が張っている場合や、妊娠中に安静指示がある場合、帝王切開の予定がある場合はマッサージを控えます。

妊娠中に、おっぱいマッサージをすると、子宮を収縮させるオキシトシンというホルモンが分泌されます。

正期産以外の時期に頻繁にお腹が張っている際、乳頭刺激によってお腹の張りが強くなることがあるため避けましょう。

また、切迫早産や妊娠高血圧等で安静指示がある際は、マッサージによって血圧上昇などの症状悪化を起こすこともあります。

マッサージがきっかけで劇的なお産の進行はありませんが、合併症がある場合は予定日とは違う日に緊急帝王切開になることもあるため注意が必要です。

期待できる効果

おっぱいマッサージをすることにより、どのような効果が期待できるのでしょうか。


母乳の流れを助ける

おっぱいマッサージには、血行を促進させる働きがあるとされています。乳房が張っているときにマッサージをすると、母乳やリンパ液などが流れやすくなり、張りが軽減することがあります。

しかし、マッサージによって母乳量が増えるかどうかははっきりとわかっていません。


赤ちゃんがおっぱいを飲みやすくなる

特に産後すぐは、胸が張ることによって乳輪も固くなり、赤ちゃんがなかなか上手におっぱいを飲めないということも。

乳輪の固さが原因で授乳がうまくいかないときには、乳頭や乳輪のマッサージをすることでやわらかくなり、赤ちゃんが吸いやすくなるかもしれません。

Lopolo/Shutterstock.com
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授乳中のトラブルを防ぐ

おっぱいマッサージで胸全体の血流を促進することで、乳腺炎を予防するという効果も期待できるようです。乳管の詰まりは乳腺炎を引き起こしやすくするため、乳腺炎を予防するという意味でも、しこりや張りが気になるときにはおっぱいマッサージを行い、血流をよくしておくとよいですね。

また、赤ちゃんがおっぱいを吸う力は想像以上に強く、授乳によって乳頭が切れたり、荒れたりするケースも多いようです。おっぱいマッサージで乳頭の伸びをよくしておくと、そのようなトラブルも軽減できるかもしれません。

おっぱいマッサージの準備と方法

おっぱいマッサージを行うには、まず何から始め、どのような方法で行えばよいのでしょうか。おっぱいマッサージを始める前に行うべき準備と、時期別・症状別のマッサージの方法についてまとめました。


まずは乳頭の形や大きさをチェック

 
 

赤ちゃんが吸いやすいとされているのが、乳頭の付け根にある程度のくびれがあり、乳輪から高さが5mm以上ある乳頭。さらに、引っぱったときに2センチくらい伸びると、赤ちゃんが吸いやすい乳頭と言えるようです。

一方で、乳輪と境目のない平らな乳頭や、乳輪からの高さが5mm以下でくびれがあまりない形の「扁平乳頭」、乳頭が乳房の内側に入り、横から見ると引っ込んでいるような状態になっている形の「陥没乳頭」の場合、赤ちゃんが口に含ませることが難しく、おっぱいを飲みづらいケースも。

このような乳頭の形状をしている場合は、赤ちゃんが上手におっぱいを吸えるようになるために、乳頭吸引器やニップルフォーマーを使用して乳頭を突出させたり、マッサージをして乳頭の伸びをよくしたりと、何らかの対処が必要になることもあります。

また、乳頭が小さいと授乳中に圧力がかかりやすいため傷つきやすく、逆に乳頭が大きいと赤ちゃんの口に入りきらないということも。

妊娠中に赤ちゃんが吸いづらい形状の乳頭であると気付くことができれば、あらかじめ助産師などに相談し、対策をしておくこともできるでしょう。産後に乳頭の形状のせいで授乳に悩まなくて済むよう、しっかり準備しておけるとよいですね。

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産前に行うマッサージの方法

産前に行うおっぱいマッサージは、主に乳輪と乳頭のマッサージとなり、産後に赤ちゃんがおっぱいを吸いやすくする、母親が赤ちゃんにを吸われる刺激に慣れておくことなどが目的とされています。

妊娠中にマッサージをしなければ母乳育児ができないとうことではありませんが、何か準備をしておきたいということであれば、産前からできるおっぱいマッサージの一例をご紹介します。


①乳頭と乳輪のマッサージ

親指、人差し指、中指で乳頭と乳輪部をつまみ、付け根から軽く引っ張ります。これを3回ほど繰り返しましょう。

 
 

②乳頭と乳輪のマッサージ

親指、人差し指、中指で乳頭と乳輪部をつまみ、縦・横・斜めなど、角度を変えながら圧迫していきます。

 
 

③乳頭と乳輪のマッサージ

親指と人差し指、中指で乳頭と乳輪部をつまみ、こよりをよるように左右に回転させます。

 
 

乳頭や乳輪の皮膚はとても傷つきやすいため、爪が伸びていないか確認し、希望に応じてアーモンドオイルやホホバオイルなどの植物性オイルを使うと良いでしょう。

産後に行うマッサージの方法

産後のおっぱいマッサージは、乳頭や乳輪をほぐして赤ちゃんがおっぱいを吸いやすくしたり、乳房の基底部を動かして乳房の張りを和らげるために行うケースが多いようです。

ここでは、乳房全体のおっぱいマッサージの一例をご紹介します。(参考文献:根津八紘「乳房管理学」(諏訪メディカルサービス))


①乳房全体のマッサージ

マッサージをしたいおっぱいと反対側の手で横から覆うようにし、指先のほうにもう一方の手を添えて、中心に向かって横から3回ほど軽く押します。(乳房を中心に寄せる感じ)

 
 

②乳房全体のマッサージ

まず、マッサージをしたいおっぱいを反対側の手での斜め下から支えるようにします。もう一方の手をその手の下に添え、胸の内側斜め上に向かって3回ほど軽く押していきましょう。反対側のおっぱいも同様に行います。

 
 

③乳房全体のマッサージ

マッサージするおっぱいと反対側の手で、おっぱいを下から支えるようにし、もう一方の手をその下に添えます。小指を支点とし、上の方に向かって3回ほど軽く押し上げていきます。

 
 

①~③のマッサージを3回繰り返し、一通り終わったら、反対側の乳房も行いましょう。

おっぱいマッサージを行う際は、入浴中やお風呂上りなど、体が温まっているときに行うとより効果的です。また、乳房が張っている場合や硬くなっている場合は、赤ちゃんが吸いづらいため、授乳前に軽くマッサージをしてほぐすとよいでしょう。

ただし、痛みや硬さの程度によって、または乳腺炎の場合は温めないほうが良いことがありますので、判断できないときには助産師に相談してください。

症状に合わせたマッサージの方法

産後に母乳育児をしていると、乳房が張って痛い、母乳の出が悪いなど、なんらかの症状が気になることもあるでしょう。そんなときにおすすめのマッサージをまとめました。


乳房の張りが気になるとき

授乳をする前に、手のひらで乳房全体を包み込むようにし、乳房を根元から剥がすようなイメージで、ゆっくりと根元から縦・横に動かしていきます。

乳房の張りが特に強く、かなり痛むという場合は、親指以外の4本の指の腹を使い、乳房全体に軽く触れる程度の強さで、外側から乳輪に向かってやさしくなでるようにします。乳房全体が痛くてつらいときや授乳前・授乳中に行ってみましょう。


母乳が溜まっている感覚があり出が悪い・しこりがあると感じるとき

授乳をする前に、指2~3本の腹を使って小さな円を描くようにしながら、違和感のある部分やしこりのある部分を脇側から乳輪に向かってやさしくほぐしていきます。授乳前や授乳中に、マッサージをしながら赤ちゃんに吸ってもらってもよいですね。


乳頭や乳輪がむくんでいるとき

むくみを感じるときは、こちらの方法を試してみてはいかがでしょうか。


  1. 指頭か指の腹を乳輪に当てる
  2. 自分の体に向かって押して圧迫し、1分以上キープする
  3. 指の位置を変えて繰り返し、乳輪全体に行う

おっぱいマッサージをするときの注意点

おっぱいマッサージをする際、どのような点に注意すればよいのでしょうか。


力を入れ過ぎないよう気を付ける

おっぱいを強い力でほぐしたり圧迫したりしてしまうと、乳腺を傷付けてしまうこともあるようです。おっぱいマッサージを行うときは、力を入れ過ぎないよう注意し、ほどよい力加減で行うようにしましょう。

また、乳頭や乳輪あたりの皮膚は傷つきやすい場所でもあります。強引にマッサージをすると大きな負担が掛かってしまうため、皮膚を強くこすらないよう意識して行えるとよいですね。


痛みや異常を感じるときはすぐに中止する

たとえ妊娠後期であっても、痛みがある、お腹が張り過ぎるという場合には、すぐにマッサージを中止します。特にお腹の様子が気になる、異常を感じるなどの場合は、早めに医師や助産師に相談し、その指示に従いましょう。

また産後、おっぱいマッサージを行なっているときに痛みを感じる場合は、乳腺炎の可能性も。トラブルを起こしているときに、自己流のおっぱいマッサージを行ったり、痛みを我慢して無理にマッサージを続けたりすることで、かえって悪化してしまうかもしれません。痛みを感じる場合はマッサージを中止し、母乳外来や助産院を受診するようにしましょう。


長時間のマッサージは避ける

おっぱいマッサージは、長時間行えばよいというものではありません。特に妊娠中はマッサージによって子宮が収縮するため、一度に長時間行うことは避け、毎日1回〜2回、1回10分〜15分程度を目安に行うとよいでしょう。おなかが張ってきたらマッサージは中止してください。

産後は、体調が良好であればいつ行ってもよいとされていますが、むやみにマッサージをするとトラブルの原因になることもあるようです。たとえ母乳が出ないからといって、長時間マッサージをすることは控えましょう。

その他の母乳・乳房トラブル予防法

おっぱいマッサージ以外に、母乳の分泌促進や乳房のトラブル予防が期待できる方法についてご紹介します。


授乳の姿勢を見直す

授乳をするときの角度が悪いと、赤ちゃんが乳頭の先だけを吸っている浅飲み状態になります。浅飲みの状態だと、赤ちゃんが一生懸命に乳頭を吸っても上手におっぱいを飲むことができないだけでなく、授乳のたびに乳頭に大きい負担が掛かったり、飲み残した母乳が詰まってしまい、乳腺炎を引き起こす原因になることも。

赤ちゃんがおっぱいを乳輪部が隠れるくらいまで深くくわえられるよう、授乳をするときの角度や抱っこの姿勢を改めて見直してみましょう。授乳クッションや枕などを活用し、安定して赤ちゃんがまっすぐおっぱいをくわえられるよう調整できるとよいですね。

Lumi Studio/Shutterstock.com
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【産婦人科医監修】赤ちゃんの母乳の飲ませ方や授乳時の抱き方

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授乳回数を増やす

母乳が作られる際に必要となるホルモンは、赤ちゃんが母親の乳頭を吸う刺激で多く分泌されます。たくさんの母乳を出すためには、授乳の回数を増やし、赤ちゃんにおっぱいを直接吸ってもらうことが大切でしょう。

一般的に、授乳の間隔は空きすぎないほうがよいとされていますが、きっちりと時間を決めずに、赤ちゃんが欲しがる分だけ飲ませてあげるとよいとされています。回数の目安は、1日に8回以上が理想です。

状況によっては、なんらかの理由で授乳ができないということもあるかもしれません。そのような場合は、母乳が乳腺に溜まるのを防ぎ、また分泌を滞らせないためにも、搾乳をして母乳を外に出すようにするとよいでしょう。


背中など、身体のコリをほぐす

母乳の出をよくするためには血流をよくすることが大切。しかし、育児中は何かと背中を丸めた姿勢になりがちであったり、抱っこひもなどで首や肩に負担が掛かったりと、身体が凝り固まっているという方も多いでしょう。その状態では、おっぱいマッサージばかり熱心に行っていても、血流がよい状態とは言えません。

おっぱいの反対側は背中。肩を大きく回したりストレッチをしたりして背中をほぐすことで、乳房の血流もよくなる可能性があります。また、お風呂やシャワーに入ると血流がよくなるため、胸や背中を意識的に温め、身体が温まった状態で授乳をすると、母乳の出がよくなるかもしれません。

おっぱいマッサージがうまくいかないとき

母乳の分泌量には個人差があります。おっぱいマッサージは、母乳育児をスムーズに進めるためのものではありますが、マッサージをしたからといって必ず母乳がたくさん出るようになるというものではなく、逆に言えば、おっぱいマッサージをしないと母乳が出ないというものでもありません。

母乳の分泌促進や乳腺炎の予防効果は、おっぱいマッサージだけで得られるものではなく、コンスタントに授乳する、整った食生活を意識する、十分な睡眠をとる、ストレスを溜め込まないようにするなど、並行して行っていくことが重要です。

マッサージをすることにこだわり過ぎず、気軽な気持ちで、リラックスして行ってみてはいかがでしょうか。

【産婦人科医監修】母乳はいつからいつまで出る?母乳の出をよくする方法

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ママたちに聞く、おっぱいマッサージの体験談

おっぱいマッサージや母乳・乳房トラブルにまつわる体験談について、ママたちに聞いてみました。

 
 

私は産後すぐから母乳がよく出たので、詰まらないようにするためにおっぱいマッサージを行っていました。赤ちゃんの飲む量が少ないと胸が岩のようにカチカチになってしまい、熱を持ってしまうため、飲まなかった分はマッサージしながらしぼるという行為が必要でした。毎回搾乳するのはかなりの労力でした。

 
 

出産1〜2カ月前頃に、産科でもらった資料に沿って母乳が出やすくなる乳頭マッサージをしていました。何回かやることで乳腺が開通したときはうれしかったです。

 
 

私が通っていた病院では全く指導されなかったので、おっぱいマッサージは普段していませんでした。ただ、産後は乳腺症に悩んだため何回も通院しました。私の場合は、母乳が出ないというより逆に作られすぎて乳腺症になったので、母乳を出やすくなるために行うマッサージは必要なく、「母乳を絞る」イメージででマッサージを行っていました。

 
 

妊娠10カ月頃から、お風呂に入って体が温まっているときに、乳頭マッサージというよりも乳房を全体的にマッサージしていました。乳頭マッサージは産後入院中に指導がありました。ただ自宅に戻った後は、母乳の出が悪いことに悩み、マッサージよりも栄養バランスのとれた食事を摂ったり、母乳が出ないからといってストレスを溜めないようにすることを意識していました。

 
 

産前は出産間近になっても母乳が出る気配がなく、担当医師や助産師さんによく診てもらい、おっぱいマッサージもそのときに教わりました。ただ、産後はそんな心配も必要なかったかのように、よく母乳が出ました。結局、卒乳まで完全母乳で育てることができ、授乳中も母乳が出ない、詰まってしまう、逆に母乳が出すぎるなどのマイナートラブルはありませんでした。

 
 

産前に、おっぱいマッサージの方法が書かれた資料を病院からもらったので、その通りにやってみていたのですが、次回病院で指導されたときに、自分でやっていたよりも強い力でマッサージされ、痛かった記憶があります。産後は、そこまで母乳の出はよくなく、やはりたまに助産師さんにマッサージしてもらうととても出がよくなりました。

 
 

1人目の子どもの授乳中、乳頭が切れて激痛だったのですが、ミルクをまったく飲んでくれなかったため、乳頭保護カップを急いで購入しました。また、乳頭の傷には天然成分のオイルを塗っていました。

母乳が出る量は人によってそれぞれ。母乳が出ずに悩む人もいれば、逆に母乳が作られ過ぎて搾乳が大変と感じる人もいるようです。

状況に合わせておっぱいマッサージを上手く取り入れながら、スムーズに母乳育児が進められるとよいですね。


監修:河井恵美(エミリオット助産院)

Profile

河井恵美(エミリオット助産院)

河井恵美(エミリオット助産院)

看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等、様々な診療科を経験し、助産師歴は25年。青年海外協力隊でコートジボアールとブルキナファソに赴任した後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在は、シンガポールの産婦人科クリニックに勤務し、日本人の妊産婦さん方のサポート。世界にいる親御さんを応援するため、インターネット上でエミリオット助産院も開設している。

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