教育熱心はどこまで?
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不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
2021.06.20
「個数」「順序」「量」を考えてみよう。
数には大きく「個数」「順序」「量」と表すことがあります。
数の意味を知ることは、算数教育の基礎の確立につながります。
数には、物の集まりの数を表す集合数と、ある物の順番を表す順序数がありますが、数の概念のうち、「個数・量」は右脳、「順序」は左脳の取り組みになるため、切り分けて覚えることが重要です。
全部では「右脳」、何番目は「左脳」の取り組みです。
当たり前のように見えますが、この2つを使い分けることは最初は難しいもの。
この例では、「全部で何個」という集合数は数えずに、「数えないで答えを言い当てる」訓練を当てっこ遊び感覚で直観的に答えさせると、右脳の効果的な学習となります。
答えが間違っていても数えさせず、保護者が答えを言います。
一方、「前から何番目」は手で順番に指さしながら数えるようにして答えを導きます。
みかんが2つとバナナが2つあり、大きさや形が違っても数の認知の上では同数であること(数の同値性)を理解するのは4~5歳です。
同値性の次の発達段階が大きさの保存。
箱の大きさや果物の大きさが数値で示されていないので論理的に答えを導くことはできませんが、そんなときに役立つのが「大体このくらいかなぁ?」という思考です。
明確な根拠はないが、大体の答えを脳の中でイメージすることは、大人になっても役立つ直観的に判断する力を育てる取り組みであり、幼児期にこそ育ちます。
一般的な知育では、数や量を数えたり、計ったりすることで主に左脳を使いますが、見た目で判断するときは右脳を使います。
答えが間違っていても、イメージをすることで右脳は活性します。
物差しなどで測らず、果物を頭の中でカットするといった自由な発想にこそ、幼児教育の素晴らしさがあるので、家庭にある身近なものなどで遊び感覚でやってみましょう。
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