あの虫とかくれんぼするザ・キャビンカンパニーの新作絵本が発売

あの虫とかくれんぼするザ・キャビンカンパニーの新作絵本が発売

屋根裏部屋のさまざまな場所で、家主のやまださんとこげ茶の虫「カサコソ」とのかくれんぼが繰り広げられる、ユーモアたっぷりの1冊

「偕成社」から、ザ・キャビンカンパニーが手掛けた新作絵本「カサコソのかくれんぼ」が6月16日(水)に刊行。

カサコソのかくれんぼ 1320円(税込)3歳から
カサコソのかくれんぼ 1320円(税込)3歳から

「ザ・キャビンカンパニー」は、大分に住む阿部健太朗氏と吉岡紗希氏夫婦の画家/絵本作家ユニット。「よるです」をはじめ、数多くの絵本を手がけてきた。

これまでの作品は、下塗りしたベニヤ板に型紙を貼り、上塗りをしてから型紙をはがし、そこにさらに絵を描くという手法で描かれていた。しかし今回は、型紙を使わずダイレクトに筆とペンで描かれており、これまでとはひと味違ったタッチの絵本に。

従来のファンには新鮮、初めての読者にはその細かさが楽しめる1冊となっている。

今作の主人公は、やまださんちの屋根裏部屋に住むカサコソという名前のゴキブリ。お話は、階段を上がってきたやまださんがカサコソを目撃したところから始まる。

いつもの かくれんぼが はじまるぞ。

やまださんが おにだね。

ほうら おいかけてきた。かくれろー!

屋根裏部屋のさまざまな場所で、やまださんとカサコソのかくれんぼが繰り広げられる。

カサコソのかくれんぼ

屋根裏部屋のなかには、かくれんぼをするカサコソにくわえ、「いもむし」「てんとうむし」「ゴキブリマーク」の3つもひそかに隠されており、カサコソ探しにとどまらない楽しさが満載。

あやしげな民芸品、偏執的で蠱惑的なドールハウス、ビンテージかもしれないギターなど、クセの強いモノもたくさん描かれている。

カサコソのかくれんぼ

スリッパを片手に必死のやまださんは、ようやくカサコソを見つけるが、そこにいたのはおびただしい数のカサコソのおともだち!しかし、話はそこで終わらず、さらなる驚愕がやまださんをおそう。

あれ? やまださん にげてった。

ああ そうか、

つぎは ぼくが おにの ばんだね。

もう いいかいー?

なんと、今度はカサコソがオニに。ひとすじ縄ではおわらない、屋根裏部屋の戦慄とユーモアが堪能できる。

カサコソのかくれんぼ

カサコソが主人公の斬新なストーリーと、引き込まれるようなタッチのイラストで描かれた絵本を、ぜひ子どもといっしょに楽しんでみては。


カサコソのかくれんぼ

作/ザ・キャビンカンパニー

対象年齢/3歳から

偕成社刊 1320円(税込)

問い合わせ先/偕成社

https://www.kaiseisha.co.jp/inquiry

https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784033501208

2021.06.15

ニュースカテゴリの記事

ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

この連載を見る

不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
てぃ先生が見守る!卒園生たちの”チャレンジダンスプロジェクト”

入園当初にコロナ禍となりリアルイベントが少なかった園児たちが、卒園を迎えるシーズンとなりました。園児たちのかけがえのない思い出を作りたいという想いから、”チャレンジダンスプロジェクト”が始動。子どもたちが「卒園ダンス」に取り組む様子から、てぃ先生に子どもの成長を促進するコミュニケーションを教えていただきます。コナミスポーツクラブの全面協力のもと、ダンス未経験の園児たちが一生懸命取り組み、イベント当日を目指す様子を密着取材しました。