水嫌いを克服するためには、まずは「水慣れ」が大切。シャワーのかけ方のコツなど

水嫌いを克服するためには、まずは「水慣れ」が大切。シャワーのかけ方のコツなど

外での水遊びはできる時期も限られているので、子どもに楽しませたいと思っているパパやママは多いと思います。しかしその反面、水を嫌がる子どもが多いのも事実です。今回は、これからの季節に向けて水が苦手お子さんでも楽しく「水慣れ」できる方法をご紹介します。ぜひ、ご家庭で実践してみてください。

水泳が苦手な子どもは全体の2割程度

小学生へのアンケートより

筆者は出産前までは小・中学校で教師として働いていたのですが、水泳の学習が始まる前に子ども達にアンケートをとったことがあります。

水泳が苦手・好きではないと答えた子は全体の2割程度で、目や鼻などに水が入ってしまった、水に顔をつけたときにどうやって息をしていいのか分からず苦しかったという経験などから、水が怖いと感じていることが主な原因でした。

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水への恐怖心があっても、じっくり時間をかけて慣れていけば大丈夫!小学生でもパパやママと一緒に夏休み練習をして、見違えるように泳げるようになった!という子もたくさんいます。


水が苦手な子どもは多い

水が苦手だというお子さんは多いです。特に幼児や小学校低学年などの小さい子に多く、水が嫌いで濡れるのがいやというよりも、顔に水がかかることが苦手だというケースがほとんどです。

水への恐怖心があっても、じっくり時間をかけて慣れていけば大丈夫。夏休みなどにパパやママと一緒に練習をして、見違えるように泳げるようになった子もたくさんいます。

水に慣れてほしい。でも焦りは禁物

これは逆効果

何事も段階を踏むことが大切なように、水に慣れるのにも段階があります。よく、水に慣れて欲しいという親心から、頭から勢いよくシャワーをかけたり、水遊びを楽しいと思って欲しいあまりに勢いよくプールに放り込んだりする光景を見かけます。

でも、これは逆効果です。お子さんが水に対する恐怖心を持つ原因となってしまうこともあるので気をつけましょう。


シャワーのかけ方で…

筆者の場合は、長女が1歳の頃にシャワーのかけ方で失敗してしまいました。特に気を使わず頭から水をかけていましたが、それから水を怖がるようになってしまい、顔が水で濡れることを極端に嫌うようになってしまいました。

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シャワーで水慣れ

水が苦手なお子さんは、シャワーで水に慣れることから始めましょう。筆者が娘を通わせているスイミングスクールの先生から教えて頂いた方法をご紹介しますので、是非チャレンジして下さいね。


まずは足元から

シャワーは頭からザッとかけてしまうのではなく足元からかけ始めます。足元からかけ始め、膝・お腹・肩……と、段々と体の上にシャワーをかけていきます。肩まできたら、頭は正面からではなく後ろから水をかけてあげましょう。


気持ちの準備も大事

足元から水をかけてあげることで、子どもにしっかりと気持ちの準備をさせてあげることが大切だそうです。イメージは、沐浴のときに足元からそっと湯船につけてあげたときのような気持ちで……ということでした。

水が苦手でも楽しめる遊び

水に対する恐怖心を減らしていくためには、「水慣れ」が重要です。水慣れは、遊びの中で楽しみながら取り組みましょう。焦らず、少しづつ慣らしていくことが大切です。お風呂でできるものもあるので、お風呂が苦手な子にもオススメですよ。


1. 水鉄砲遊び

水遊びも道具を使うだけで、ぐっと特別感が増します。100円ショップなどの水鉄砲でも十分楽しめますが、小さいお子さんは上手く使えない場合もあります。そんなときは、家庭にあるものを代用したり、手作りでオリジナル水鉄砲を作ってみましょう。

中性洗剤のカラ容器は、しっかり洗えばそのまま水鉄砲として使用できるのでオススメです。ペットボトルとストローでも、簡易水鉄砲を作ることができますよ。的(まと)を準備すれば、的あてとしても楽しめます。


2. 池や川作り

簡単にいうと、泥遊びです。家の庭や公園の砂場を掘って、池や川を作って遊んでみましょう。

工夫して作った池や川に水を流したり、川と川をつなげたりしながら楽しみましょう。


3. 水風船

100均などで販売されている水風船を使って遊びます。水風船を作る準備段階からお子さんと一緒に楽しみましょう。

人にぶつけない、割れた風船のごみは拾うなど、ルールをしっかり決めてから遊ぶことが大切です。後始末まできちんと行いましょう。


4. 色水作り

バケツなどの大きめの容器に水を入れ、絵の具を混ぜて色水を作ります。作った色水は、透明なカップやペットボトルに入れたり、色水同士を混ぜたりして遊ぶことができます。

筆者の娘が通っていた子育てセンターでは、作った色水でジュース屋さんごっこをしました。お子さんが色水を口にしてしまう心配がある場合は、食紅など安全なもので代用しましょう。


5. 泡風呂

お風呂や家庭用のビニールプールに泡風呂用の入浴剤を入れ、勢いよく水を入れて泡を立てます。準備ができたら中に入って遊びましょう。我が家の娘は、プールの中にタオルなどを入れて「お洗濯ごっこ」を楽しんでいます。

お風呂でもできるので、お風呂嫌いの子にもおすすめです。特別に楽しい入浴タイムになりそうですね。

子どものペースに合わせて

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水が苦手な子どもには、十分に「水慣れ」の機会を作ってあげることが大切です。恐怖心を和らげるためにも、しっかりと段階を踏んでその子に合ったペースで取り組んでいきましょう。

今回の記事でご紹介した簡単な水遊びが楽しめるようになったら、次はプールやお風呂で水かけっこ遊びを楽しんだり、水に顔をつける練習をしてみたりして下さいね。これからどんどん暑くなるので、たくさん水遊びを楽しめたらいいですね。

2017.05.27

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