保育園の種類や費用について。認可や認証、企業主導型それぞれの違いとは

保育園の種類や費用について。認可や認証、企業主導型それぞれの違いとは

子どもの保育園を考えたとき、認可や認可外、認証などいろいろな種類があるけれどそれぞれの違いや、企業主導型保育事業とはどのようなものなのか知りたいパパやママもいるかもしれません。今回の記事では、保育園の種類や特徴、費用の違いなどを厚生労働省の資料や図を参考にご紹介します。

保育園の種類を知ろう

保育園の種類には、認可保育園や認可外保育園のほかに、自治体独自の基準を設けた保育園や、企業主導型保育事業による保育園といったものもあるようです。それぞれの特徴について知っておくと、パパやママが保育園を選ぶ際の目安のひとつとなるかもしれませんね。今回は、厚生労働省や東京都福祉保健局の資料を参考にご紹介します。

平成27年から、保育の取り組みなどを社会全体で支えようといった内容の「子ども・子育て支援新制度」が施行されているようです。厚生労働省の資料にはこの取り組みについての内容のほかに、保育園の種類についても図でわかりやすく説明されているようなので、あわせて参考にしてもよさそうです。

子ども・子育て支援新制度(H27.4.1施行)のポイント/厚生労働省

認可保育園

認可保育園とは

認可保育園とは、国が定めた基準を満たし各都道府県知事に認可された保育園のことのようです。認可保育園の種類には公立と私立があり、保育料についてはどちらも保護者の所得税額によって各自治体で決められるので変わりはないようです。


認可保育園の特徴

厚生労働省の資料によると、認可保育園へ入園の申請をするには、保護者の就労状況や家庭状況が保育に欠ける状態であることが条件とされています。保育を必要とする事由や保護者の状況によって1日の利用時間が最長11時間か8時間と区分されるようです。

また、公立と私立によっても保育内容に違いがあるといわれており、公立の場合は自治体の方針に沿った内容、私立の場合は運営する団体や園長先生の考えによって内容が決まることもあるようです。


認可保育園の費用

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厚生労働省の資料では、認可保育園の費用について、図を使ってわかりやすく紹介しています。保育にかかる費用は、国が定める上限額の範囲内においてそれぞれの自治体が定めており、そのなかで、認定区分や保護者の所得に応じて保育料が決定されるようです。

兄弟で同時に利用する場合は2人目が半額になるなど多子世帯やひとり親世帯などについては、保育費用の負担軽減措置もあるとされています。自分の家庭がどのような認定になるのか、費用はどのくらいになるのかなどが知りたい場合は、お住まいの自治体に確認するとよいかもしれません。

子ども・子育て支援新制度(H27.4.1施行)のポイント/厚生労働省

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認可外保育施設

認可外保育施設とは

認可外保育施設とは、認可保育園以外の子どもを預かる施設の総称のようです。また、幼稚園以外で幼児教育を目的とする施設において、おおむね1日4時間以上、週5日、年間39週以上施設に預けられる場合も、認可外保育施設に含まれるとされています。

近年では、働いているパパやママが夜間や休日勤務など多様な働き方ができるよう、企業が国の助成を受け、従業員のニーズに応じた保育施設を設置する「企業主導型保育事業」といった認可外保育施設もあるようです。この取り組みが広がることで、今後はよりいっそう仕事と子育てを両立しやすくなるかもしれませんね。


認可外保育施設の特徴

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認可外保育施設の特徴としては、希望すれば誰でも施設に直接申し込み契約できることや、入園の際の選考方法などが、園によってそれぞれ異なることのようです。

認可外といっても、基準を満たさないことで認可保育園にならないのではなく、特定の子どもを預かる場合や特徴的な教育プログラムを実践したいなどといった理由から認可外保育施設として運営することもあるとされています。


認可外保育施設の費用

認可外保育園の保育費用は、基本的に料金の定めや上限額はないようです。一般的には児童の年齢や利用時間に応じた月極、時間単位の基本料金や延長料金などが設定されている施設が多いかもしれません。

入会金、食事代やおむつ代、その他のサービスなどが別料金の場合もあるなど、施設によって費用の仕組みも金額もさまざまのようなので、必要に応じて施設に直接問いあわせてみるとよいでしょう。

認可外保育施設について/東京都福祉保健局

認証保育園

認証保育所とは

認証保育所とは認可保育所だけでは応えきれない大都市のニーズに対応しようとする都独自の制度のようです。大都市の特性に着目した都独自の基準(認証基準)を設定することで多様化する保育ニーズに応えることのできる新しいスタイルの保育所を設けるといったねらいもあるようです。


認証保育所の特徴

認証保育所は、送り迎えが便利な場所で預かって欲しい、退社が遅い人にも対応して欲しいなどの多様化する保育ニーズに沿った運営をしているといった特徴があるようです。認証保育所の全施設で0歳児から預けることができ、13時間の開所が基本とされています。

また、面積などの施設基準は認可保育園に準じることになっているそうで、東京都としては適切な保育水準を確保できるよう、保育の実施主体である自治体とともに指導することになっているようです。


認証保育所の費用

認証保育所は原則として、月220時間以下の利用をした場合の月額は、0~2歳までの子どもの場合80,000円、3歳以上の子どもの場合は77,000円を超えない料金設定にすることとされています。

この条件を満たす範囲で、保育費用は自由設定となっていて、サービス内容に応じて料金の仕組みも金額もさまざまのようです。費用について気になる場合は、施設に直接問いあわせてみるとよいでしょう。

認証保育所について/東京都福祉保健局

保育園の種類を知って保育園選びに役立てよう

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© milatas - Fotolia

保育園の種類は、認可保育園や認証保育園などさまざまのようです。費用や保育時間など保育園によって違いがあるので、それぞれの特色を知っておくとよさそうです。

また、子育て支援として企業主導型保育事業もスタートしたため、今後さまざまな形の働き方でも保育園が選びやすくなるかもしれません。厚生労働省の資料や図などを参考にし、保育園の種類や違いを知って子どもにあった保育園選びができるとよいですね。

子ども・子育て支援新制度なるほどBOOK/内閣府・文部科学省・厚生労働省

2018.07.03

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