離乳食はいつから回数を増やすべき?ママたちにきく、回数や時間とペース

離乳食はいつから回数を増やすべき?ママたちにきく、回数や時間とペース

子どもの成長に合わせて始める離乳食ですが、いつから回数を増やすべきなのか、寝起きや寝る前は避けたほうがよいのかなどで悩むママもいるかもしれません。今回は離乳食の時間やペースについて厚生労働省の資料による目安と、ママたちの体験談をご紹介します。

離乳食を与える時間の目安

厚生労働省の資料によると、離乳食を与え始めるタイミングは個人差があるため、何カ月から始めなければならないと明確に決まっているわけではないようです。

また、離乳食初期から離乳食完了期まで、離乳食を与える時間の決まりもないようですが、厚生労働省の資料によると5カ月で始める人が47.6%と最も多く、離乳食完了は12カ月で終える人が47.9%と最も多い時期となっています。ただし無理に食べさせるのではなく、赤ちゃんのペースで進めることが大切でしょう。

離乳食初期は、母乳やミルクと並行して与えるとよさそうです。例えば、1日2食の2回食で与える場合は午前と午後に与え、離乳食の時間をはさんで母乳やミルクを与えるなどで調整するとよいかもしれません。

離乳食を与えるペースの目安

実際の離乳食の進め方について厚生労働省の離乳食のガイドから紹介します。


離乳食初期(5~6カ月)

離乳食のペース
MaraZe/Shutterstock.com

赤ちゃんの様子を見ながら、アレルギーの心配の少ないおかゆ(米)をなめらかにすりつぶした「つぶしがゆ」の状態で1日1回1さじずつ始めます。母乳やミルクは今まで通り飲みたいだけ飲ませてよいようです。離乳食はお米から始めて、徐々にすりつぶした野菜、豆腐・白身魚などにしていくとよいようです。ひとつずつ食べさせることによって、アレルギーがあるかどうか確かめることができるでしょう。

この時期は、赤ちゃんが舌ざわりや味など、離乳食に「慣れること」を目標にするとよいそうです。


離乳食中期(7~8カ月)

赤ちゃんの様子を見ながら1日2食の2回食に増やしていきましょう。母乳は同じく飲みたいだけ飲ませてよいようですが、ミルクは1日3回程度におさめ、離乳食中心の食生活に慣れていけるように促していきましょう。

米に加え、与える食材も増やし、にんじん、かぼちゃ、さつまいもなど、舌でつぶせる固さのものを与えるとよさそうです。


離乳食後期(9~11カ月)

1日3食の3回食にしていきましょう。母乳は飲みたいだけ飲ませてよいようですが、ミルクは1日2回程度に減らしていくとよさそうです。食材は歯ぐきでつぶせるくらいの固さにして、離乳食の量も食欲を見て増やしていきましょう。

この時期は鉄分の不足に注意する必要があるため、赤みの魚や肉、レバーなど、鉄分を多く含んだ食材を取り入れるとよいようです。家族と一緒に食事をし、食べる楽しみを感じることができる機会を増やしていきましょう。


離乳食完了期(12~18カ月)

1日3食の食事が毎日できるように、生活リズムを整えていきましょう。少し固いものが食べられるようになってきたら、徐々に形を大きくしていくとよいかもしれません。また、食べることの楽しさを赤ちゃんに感じてもらえるように、「手づかみ食べ」を始めてみるとよさそうです。

なお、離乳の完了は、母乳またはミルクを飲んでいない状態を意味するものではないようです。1日3食、間食1~2回ほどで、エネルギーや栄養素の大部分を食事から取り入れることができるようになったら、離乳の完了といえるでしょう。ただ、離乳が完了しても完全に固形の食べ物は食べられない場合があるので注意する必要があります。

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」

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子育てママたちは実際にどうしていた?

ここでは、子育てママたちが実際に離乳食をいつ始めたのか、与える時間やペースなどをアンケートの結果からご紹介します。


離乳食を始めた時期

「5カ月になってからすぐに始めました」

「5カ月頃、食に興味を持ち始めた様子だったので始めました」

「6カ月頃から始めましたが、最初はお粥をなかなか食べなくて困りました。でも、野菜などが食べられるようになってからは、なんでも食べるようになりました」

離乳食を始める時期はだいたい5~6カ月といわれていますが、時期は人によってさまざまです。始めてからも、焦らないことが大切かもしれません。


離乳食を与えるペースは?

赤ちゃんの離乳食
Oksana Mizina/Shutterstock.com

「5~7カ月は1回食、8~9カ月は2回食で、その後は3回食にしていました」

「5~6カ月は1回食、7~8カ月は2回食、9カ月からは3回食にしていました」

「3回食になると、離乳食を毎回作ることが大変になってきました。大変だと感じたときは、市販のベビーフードを利用していました」

3回食になってから、寝起きや寝る前に離乳食を与えている方もいるようです。ただし、寝起きや寝る前は、赤ちゃんの食欲や体調などを考慮して与えるようにしましょう。ママが疲れたときは、無理せず息抜きをすることも大事でしょう。無添加のベビーフードを利用したり、食べる量が増えてきたら冷凍保存しておくのもよいかもしれません。


離乳食を与える時間は?

「5~7カ月は10:00、8~9カ月は9:30と14:00でした。保育園に預けていたため、3回食になるまで休みの日以外は離乳食を作らずに済みました」

「5~6カ月は10:00、7~8カ月は10:00と15:00、9~10カ月は7:00、12:00、18:00、11カ月以降は6:30、11:00、19:00でした。保育園に通うようになってからは、朝食べる時間が早くなりました」

離乳食を与える時間は人によってさまざまですが、なるべく朝・昼・夕と、毎日同じ時間に与えるとよさそうです。保育園に預けることで、赤ちゃんの朝起きる時間が早くなり、食習慣が変わってくることもあるかもしれません。

それぞれの赤ちゃんのペースで

離乳食
anekoho/Shutterstock.com

離乳食の時間やペースには個人差があり、寝起きや寝る前に与える方もいるようです。離乳食を始めると、赤ちゃんがなかなか食べてくれなかったり、ペースが進まなかったりと、上手くいかないこともあるかもしれません。しかし何よりも、赤ちゃんが食事の楽しみを知ることが大切なようです。赤ちゃんに合わせて離乳食のペースや離乳食を進めていくとよいでしょう。

2018.04.03

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