子どもをもっと本好きにするために。幼児への読み聞かせのコツ

子どもをもっと本好きにするために。幼児への読み聞かせのコツ

絵本をママやパパに読んでもらうのが大好きな子どもは多いと思います。子どもが絵本を好きになってくれることで、親子の読み聞かせの時間も充実するのではないでしょうか。今回は、幼児への読み聞かせについて、赤ちゃん期とは異なるコツをご紹介します。

なぜ読み聞かせが大切なのか?

想像する楽しさを知る

読み聞かせでは絵本に書いてある文章を読むことが基本ですが、文字で表現されていない部分の絵や内容について親子で話すことで、子どもの想像する楽しさを知ることができるかもしれません。

「クマさん何してるのかなぁ」「見て!アリさんの行列だね、どこに行くのかな」など、描かれている絵を見ながらママが楽しそうに声かけをすると、子どももワクワクしながら想像をふくらませられそうです。

読み聞かせの間に違うページを見たり、読んでいる文と関係のない場所を指さしたり、きちんと聞いてくれないと悩むママもいるかもしれません。しかし、興味がひかれる部分は子どもによってそれぞれ。ママが思いもしない部分で、子どもは大きく想像をふくらませているかもしれません。


興味や好奇心を育む

絵本の中には、現実に体験できないことや未知の世界が無限に広がっています。子どもは、実際に見たことのない動物が絵本に出てきたときに「見てみたい」と感じたり、主人公が空を飛ぶシーンで「私も空を飛んでみたい」と想像したりするでしょう。

ママやパパが「どこに行ったら見られるかな」「空を飛ぶってどんな感じだろうね」など声かけすることで、体験したことないものや知らないことに、より興味を持つようになるかもしれません。


親子のコミュニケーションになる

寝る前の読み聞かせや、週末のパパによる読み聞かせを楽しみにしている子どももいることでしょう。

まだ上手に会話ができない年齢でも読み聞かせによって親子の会話が増え、絵本の物語をいっしょに楽しむことによって親子で同じ気持ちを共有することができるかもしれません。

読み聞かせのコツ

まずは大人が楽しむこと

読み聞かせ
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子どもはママやパパの楽しそうな姿を見ると嬉しくなります。絵本の読み聞かせでその場の雰囲気を感じ取り、ストーリーは理解できなくてもママの楽しそうな声にワクワクしたり絵本の世界に興味を持つこともあるでしょう。

ページどおりに進め無い場合には、ママやパパが思いつきでセリフを言うなど、まずは大人が絵本の世界を楽しむのがいちばんのコツかもしれません。


抑揚をつける、会話をはさむ

音や色にだけ反応していた赤ちゃん期とは違い、幼児はストーリーや登場人物も理解できる子が増えてくるようです。人物によってセリフの声色を変えたり、言葉に合わせた絵を指さしたりしながら、ゆっくりとしたスピードで読んであげましょう。抑揚をつけることでも物語のイメージをつかみやすくなるのではないでしょうか。

子どもがまだ知らない言葉がでてきたときは、説明するよりも絵を指さしながらゆっくりと読んであげるのもコツでしょう。

読み終わった後は「くまさんどこ行ってた?」と質問するよりも、「くまさん楽しそうだったね、お母さんも行ってみたいなぁ」などと親子で会話を楽しむことで、絵本の時間が好きになっていきそうです。


繰り返しリクエストされても嫌がらない

幼児期になると同じ本を何度もリクエストする子どももいるでしょう。「またこの本?」と言いたくなりますが、同じ本を読みたいということは、その世界が落ち着く、好き、すごく興味があるなど、なにかしらの理由があるのかもしれません。

何回も読むことで登場人物やストーリーを把握しながら、昨日は追いきれなかった部分に今日はワクワクしたり、読むたびに違う気持ちで読めたりするので、同じ本を繰り返しリクエストされてもできる限り応えてあげたいですね。


寝る前など決まった時間に

今は絵本に興味がない幼児も、一日の決まった時間に読み聞かせを習慣化することで、少しずつ絵本に興味を持つようになりそうです。

さらに、それが小学生以降の学習習慣の練習にもつながるかもしれません。夜の寝る前や休日の決まった時間など、大人が無理のない範囲で決まった時間に読み聞かせができたらよいですね。

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読み聞かせの体験談

子どもの名前を登場させる

「絵本に出てくる登場人物の名前を息子の名前に代えて読むようにしたら、それまでと大きく反応がかわりました」(4歳児のママ)

「子どもの名前を登場させてからは自分が絵本の世界にいる感覚になるのかとても楽しそうで、読み終わったあとも“ぼくね、絵本のなかで嬉しかったの”などと感想を言うように。子どもの名前にするだけで、イメージしやすくなって想像が膨らむのかと私もびっくりしました」(3歳児のママ)

自分の名前が物語のなかで呼ばれるのは特別な気持ちになるようです。


絵本の時間はパパに

「子どもが起きている間に夫が帰宅することが少なく、平日は朝しか顔を合わせないことがほとんど。
そんななかで少しでもパパとの時間を大切にしてあげたいと思い、1歳になった頃、夫に週末や早く帰宅できた平日に読み聞かせをしてほしいとお願いしました。意外にも夫は子どもを膝に乗せ、とても上手に読み聞かせをしてくれるように。

始めてから1カ月経つ頃、子どもにとって“絵本の時間はお父さん”になりました。パパが帰宅するなり絵本を持って嬉しそうに膝にのり、ワクワクしながら読んでもらっています」(2歳児のママ)

読み聞かせにパパが参加することで、パパにとっても子どもにとっても特別なイベントになりそうです。

親子で読み聞かせを楽しもう

絵本を読む少女
Bluehousestudio/Shutterstock.com

絵本の読みきかせはママやパパ自身が興味を持ったり楽しんだりすることで、声かけや読み方が変わり、それによって幼児期の子どもも自然に絵本の世界に楽しみながら入っていけそうです。

読み聞かせのマニュアルにこだわりすぎず、ママやパパが自分なりのコツを見つけながら読み聞かせしてみてはいかがでしょうか。

2017.12.04

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